大好きな戦国無双の世界にトリップってありですか【戦国無双】 (ページ8)

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7話「ククク…うぬが女神…ありだな…」ページ8

風魔小太郎視点

我は突然空から落ちてきた女を拾った、一部始終、見させてもらったぞ…ククク

「はァァ!!」

短刀2本を綺麗な線を描くかのように振っていく、女の周りに飛び散る鮮血、頬には少量の飛び散った血…

風「ククク…混沌という風の中に輝く赤く染まる仔犬…それもいい」

しばしの間瞼を閉じる、うぬが死ぬ様を思い浮かべたが、すぐに消した、何故かは…我にもわからぬ

だが、あの女の秘密、まだ聞いていない…からかもしれぬな

「!?風魔さん！避けて下さい！」

風「？…!!?」

目の前にゆっくりとして見える矢…我は死ぬか？此処で？まだ女の秘密、聞いてないのにか？

風「ッッ!!」ｷﾝｯ

寸前の所で頭は避けたが肩に刺さった、その勢いで倒れてしまう

「風魔さん!」ｻﾞｼｭｯ

周りの敵を切りつけながらこちらに来る女、あぁ、そうだ、こちらへ来い…

弓兵「放てぇ!!」

風「…来るな！」

「!?」

女に狙いを変えた弓兵隊、駄目だ、代替わりを行う我が死ねば…!

「うぅ…」ﾊﾞﾀｯ

女も急所は外したが、腹に刺さっている、痛い…だろう？…混沌を好物とする我が…何故こいつの混沌を嘆く

「風魔…さん…逃げて…私…大丈夫…ですから…」

矢を抜いて起き上がろうとする女、矢を抜いてその傷口から血が溢れる

風「…無理はするな…休め…」

「平気…ですから…こういうの…すぐに治りますから…」

我の支えなしでは立てぬくせに、強がってすぐに治るなどと吐かす馬鹿、駄目だ、この短時間でここまでこの女に懐いてしまったか…犬は我の方か？

風「手を回せ…逃げるぞ」

「大丈夫ですってば…」

傷口を抑え、苦笑いする女、だがすぐにすっと我なしで立ち上がる…何故？

「ほら、次は風魔さん、貴方の番です、大丈夫、痛くしませんから…周りに敵はいませんし」

気づいてみれば周りには味方の兵しかいなかった、奇襲が成功した為氏康が進軍したのだろう

風「…任せて…いいのか？」

「はい、肩、貸してください」

少しだけ肩を露出させ傷口を見せた、酷く血が溢れている

「後でしっかり血になるもの食べてくださいね、血までは回復…出来ますごめんなさい」

傷口に手を置く、痛い…と思ったが痛みなど無く、徐々に傷は塞がっていく、何だか血流もいい気がする

風「…うぬは…女神か？ククク」

「ふざけないでくださいね…ふふ、でも、ちょっといい気分です」

優しく微笑み、うぬは走っていった、ウヌの笑み、我は初めて守りたいと思えたぞ…