18話「不思議な女は…存在ありか?」 ページ19
服部半蔵視点
とある軍に不覚にも捕まり、ある事をされ傷だらけとなった拙者だが、敵の隙をつきやっと抜け出すことが出来た、傷が痛い…早く戻らねば
そんな時に現れた不思議な女、何かを察して傷を見ようとする、挙句の果てには上半身の身ぐるみを剥がされ、ジロジロ見られる始末…
「指には怪我とかは見当たりませんし、貴方が怪我してるのはお腹部分…背中見せてもらっても?」
この女が見ていたのは身体本体ではなく傷の皆無だった様で、その様に思っていた拙者は何だか恥ずかしくなった為すぐ様後ろを向いた
「ありがとうございますね…あぁ、背中の方が酷いですね、何でこの傷で木に背中を任せてたんですか」
そういった女の声が何故か落ち着く音色の様に聴こえて、眠くなって来た、疲労…のせいか?
「これで大丈夫…次は前ですね」
うつらうつらと眠りかけていた時にそのような声が聞こえた為勢い良く振り向いた、驚いた様子の女の顔が目の前にある
「ど、どうしたんですか?」
服「…否」
そういい背中を木に任せるとこれが痛くなくなっていて少しいい体制だ…何故?
「ほら、腕組まないで下さい、治療できません」
腕の組むことを辞めると女は六つに割れた筋肉の上に手を置いた、やはり筋肉に興味が…と思ったが、次の瞬間、目を疑った、女の手が置かれた部分からじわじわと傷が治っていく
服「…怪奇」
「そうですか?やっぱり変ですかね、触れただけで傷を完璧に治すなんて」
自笑気味に苦笑い、何故かそれをよく思わなかった我はそいつの頭を撫でた
「…貴方の手、ゴツいけど落ち着きますね」
服「…今だけ…貸そう」
何故貸そうと思ったのかは不明だが、分かっていたのは、この手をずっとこの女に触れていたい…と思っていた、ということだけだった
《数分後》
「そろそろいいですかね?」
服「…良」
「服無理やり引っぺ剥がしちゃってすいませんでした、ちゃんと帰れますか?」
服「…あぁ」
「それでは私はこれで、気をつけて帰ってくださいね」
女とそれ程度の話をして別れたが、女に触れていた手が、妙に暖かく感じて、その手を自らの頬に当てた、いつもは冷たく感じた手が、その時だけ、暖かった
19話「殺気ビシビシ送ってくるのありですか」→←17話「忍びに縁があるのってありですか」
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 草薙さん» 頑張らせていただきます!!!( ̄^ ̄)ゞ (2017年2月9日 18時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
草薙 - エルフさん頑張ってください! (2017年2月9日 17時) (携帯から) (レス) id: 805c0f6125 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:エルフ・シャープナー | 作者ホームページ:http:
作成日時:2017年2月9日 7時