【カゲプロ】信じ合えば、きっと。4 (ページ25)

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第百二十一話ページ25

A「ここか…。」

辿り着いた先は、普通の廃墟した建物だった。

先程の紙に描かれていたものとは、また別の雰囲気を示していた。

A「おーい、コノハ？」

コノハ「あ、うん。なに？」

A「そろそろ、中行こうか。」

コノハ「…。」

A「…コノハ？」

先程からコノハがおかしい。

建物を睨むような、いや、警戒するような目つきで何かを考えている素ぶりをし続けていた。

そして、私の手首をくいっと引っ張った。

A「わっ、ちょっ！何す」

る、と言うところで口を手で遮られた。

コノハ「…静かに。ばれたら厄介そうだから。」

一体、この建物は何がそんなに厳重なのだろうか。

コノハはゆっくりと錆び付いたドアを開けた。

よく見ると、まだコノハは私の手を繋いだままだった。

A「コ、コノハ…手…」

コノハ「いい、このままで。絶対、離れないで。」

真剣な顔つきでそう言われたので、仕方なく頷いた。

私がドアをゆっくり閉めると、ドアの音がごおんと辺りに響いた。

「確かに…研究所って風情だけど…。」

嫌な予感が頭をよぎる。

「…よくわからないけど、コノハ、どうする？」

「…多分、早めに出た方がいいと思う。」

目線の先は、一体どこに向いているのだろうか。

「…！A？」

不安でたまらなかったのか、無意識に体が震えて動けなかった。

「…怖い？」

「…違うっ…！」

そう言い聞かせても、体は震えが止まらず、またあの夏の日を思い出す。

『随分と強情な奴だな。ならばその確信の強さ、見せてもらおうか』

『お前がそんな泣いてたら＿＿＿死のうとか思ってたら、止めないわけないだろ…』

クロハ＿＿＿＿

今までの優しい言葉は、あれは、偽物なの？

「A＿＿＿大丈夫。」

コノハがきゅっと私を包み込む。

「すぐ帰ろう…ね？」

「……うん。」

声を殺して泣きながらも、また頷いた。

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お久しぶりです！

こっちの方は完全なネタ切れでしたw

でも最後は決めます！←

あと、作品が多すぎて区別がつかなくなってきたので、そろそろプレリス作ろうかと思います！