【カゲプロ】信じ合えば、きっと。4 (ページ24)

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第百二十話ページ24

クロハSide

また、やってしまった。

気持ちに勢いを任せて。

クロハ「なんでなんだよ…！」

なんでこう、いつもうまくいかないのだろうか。

心には、複雑心と嫉妬心が絡み合ってモヤモヤし続けるばかりだった。

こんなんじゃ、顔も合わせらんねえ。

クロハ「はあ…部屋戻ろ…。」

数分経って、またAの部屋に戻ると、Aの姿は無く、代わりに赤ジャージの青年、シンタローが俺を睨むような目つきで震えていた。

睨むと言っても、涙目だった。

シンタロー「お…おい！なんだお前は！」

なんだ、俺を恐れてるのか。

小心者め。

クロハ「お前こそなんだよ。Aと出会ってからチョロチョロ近くでうろつきやがって…。」

するとシンタローは怯えながらも反抗した。

シンタロー「なっ…！あれはたまたま会って…！てか、お前なんでAを知ってるんだよ！」

クロハ「俺はAと既に深ーい仲になってるんだぜ？如月シンタローさんよお？」

途端に、シンタローの背筋にサーっと寒気が通る。

シンタロー「おま…！まさか…」

クロハ「フッ、落ち着け。そこまでは生憎してねえよ。」

シンタロー「何気に描写を危ない方向に向けるなよ…。」

やつの呟く声が聞こえたが、聞かなかった事にしよう。