第百十八話 ページ22
A「…っ!?」
それもつかの間。
その包まれた腕の力が強さを増していた。
A「ど、どうし…」
コノハ「ごめん。ちょっとだけ、許して…。」
横目でコノハの顔を見ると、実に悲しい顔をしていた。
A「…うん…。」
ああ、振られるということはこんなに辛かったのか。
私は慰めの気持ちで、コノハの背中に手を回した。
コノハ「…!」
コノハは一瞬驚愕の表情をしたが、また悲しい顔を見せたくなかったのか、私の首筋に顔を埋めた。
失恋って、こんなに辛かったのか、なんて思っていた私にも、
やがて、悲劇が走る。
クロハ「…おい。どういう事だ。」
部屋の外から降ってきた冷たい声で我に返った。
そこには、クロハが仁王立ちで私を睨んでいた。
A「クロハ…!」
クロハ「そうか、お前はそんなに簡単に心を許すやつだったのか。」
A「ち、違くて…!」
クロハ「もういい。
しばらくは俺、お前とは会いたくない。」
ふっと、陽炎が揺らめくようにクロハは立ち去った。
コノハ「A?」
コノハの声が聞こえるが、私の心には届かなかった。
A「クロハ…なんで……分かってくれないの……っ…!」
代わりに目から大粒の涙が流れた。
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ケンカしすぎワロタ\(^o^)/
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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時:2014年2月4日 14時