【カゲプロ】信じ合えば、きっと。4 (ページ21)

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第百十七話ページ21

翌日。

私はとうとう自分の気持ちに決着をつける事にした。

そのためには、

A「まずコノハに返事を返さないと…。」

でも、やっぱり怖い。

なんせ、さっきもカノを振るのに勇気をかなり振り絞ったからだ。

それに、これを見たらクロハが何を言うか分からない。

クロハは今寝ているが、起きてしまったらそれなりに状況が悪くなる。

A「とりあえずコノハの部屋に行こう…。」

そろそろとドアの前まで足を進み、ノックした。

A「コノハー？入るよ？」

コノハ「…。」

あれ、返事がない。

と、思ってドアの空いた隙間を覗くと、コノハは案の定寝ていた。

しかもまたすやすやと。

A「おーい、コノハ、起きてー。」

コノハ「…ん…まだ眠い……。」

やっぱりコノハは起きる様子はなさそうだった。

食べ物で釣れば一発なのだが、今回はそういうわけにはいかない。

なんてたって大事な話だからだ。

A「ほら、話したいことあるから…。」

コノハは何を察したのか、少しだけ目を開けて返事をした。

コノハ「ん…わかっ、た…。」

まだ眠そうに目をこすりながら、コノハはむくりと起きた。

起きたばかりのせいかいつもよりぼーっとして見える。

A「あのね、この前の事なんだけど…ごめん、コノハの気持ちは受け取れない。」

きっぱりそこまで言うと、コノハは目を見開いた様子だった。

A「コノハは優しいよ。でも、私好きな人がいて…」

コノハ「…うん。僕は大丈夫だよ。返事してくれてありがと。」

その瞬間、ふわりとした感触が背中に回った。