第百十五話 -another- ページ19
クロハ「…俺なら傷、舐めれるぞ。」
Aがあまりにも理解力が足りないので、指を取り血が出た所をペロッと容易く舐めた。
A「…っ!!汚いよ?!」
制止の声も聞き入れず、血がなくなるまで舐め続けた。
この状況を読んだのか、蛇達はとうの前に姿を消していた。
クロハ「…あま。んなもん汚くねえぞ。」
Aは途端に顔を染める。
そんなところも可愛い、なんて思ってみたり。
___あれ?
前までこんな感情は無かったはず___
A「普通に傷薬で手当てしてよ。」
クロハ「…悪かったよ。今取って来るから。」
味気ない廊下を歩いてAのいないところで一度立ち止まる。
顔はいつもより熱を帯びている。
間違いなく顔が紅潮しているのだろう。
心拍数も増え、さっきから異常に心臓が大きく音を切り刻んでいる。
高鳴る鼓動___
頭が途端に理解不能に陥る。
クロハ「…気まぐれだよな、きっと」
小さく呟き、廊下をふたたび歩き続けた。
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作者名:Madicc | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/redwhite/
作成日時:2014年2月4日 14時