my hero【Satoshi】 (ページ45)

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守りたいものページ45

何にもせず、ただただテレビをつけてそれを見ながらぼーーっと過ごしてると、いつの間にか夕焼けが見えてて。

あ、あと2時間くらいで帰ってくるな…って、

早くご飯作らなきゃまた痛い思いをするな…って、

頭ではわかってるのに、身体が動かない。

もちろん、身体がだるいとか痛いっていう理由もあるけど、それよりも今日は気持ち的に無理だった。

こういう日はいつも決まってすることがある。

かれこれ6時間くらい座りっぱなしだったソファから立ち上がり、寝室に向かう。

冬馬にダメって言われてからずっと、ベッドの下に隠してある私の宝物たち。

コンサートDVDとかCDとかグッズとか。
眺めてるだけで幸せになれる私の宝物。

そこから1本のDVDを出して、リビングに戻る。

いつものようにプレーヤーに入れて、
再生ボタンを押すと、私の大好きな空間、大好きな人達が映し出される。

久しぶりに見た映像は、やっぱり私の心を癒してくれて。

さすがに3時間は見てられないから、何曲か聞いたあと、最後の挨拶まで早送り。

翔くん、おーちゃん、相葉ちゃん、にの、潤くんの順番で挨拶していく。

翔『今日もここに立たせてくれて、
みんな……、どうもありがとう。』

智『最高のおまつりありがとう』

雅『いつも…っ…、ほんとにっ………
どうもありがとう』

和『俺らも次会えるまで頑張るから、、、
お前らもしっかり頑張るんだぞ。』

潤『みんなはひとりじゃないから。
俺がいるから。俺ら嵐5人いるから。』

翔くんの心からのありがとうと
おーちゃんの嬉しそうな笑顔と
相葉ちゃん綺麗な涙と
ニノからの最高にかっこいいエールと
潤くんからの嬉しすぎる言葉が、

私は大好きで、何度も助けられた。

当時このツアーの会場で聞いてたときは
それなりに幸せな時だったから、
「きゃ～～～～」とか言ってただけだった

でも今は、
5人の暖かい言葉にじーんとしちゃう。

久しぶりに見れた嬉しさと、
やっぱり優しすぎる言葉に涙が止まらなかった。

画面の中の5人に、ありがとうと呟いてテレビの電源を切った。

プレーヤーからディスクを出して、
大事にケースにしまって、
ちょうどベッドの下に片付けた瞬間。

((ガチャ))

玄関が開く音がした。

あぁ……

よかった。

私の一番大事なもの。
宝物。守りたいもの。元気をくれるもの。

今日も

守れた

……

と、思った。