〜弐拾四〜 ページ28
貴女
僕は新選組が来るであろう橋に向かっていた
橋を見ると金髪の男が一人立っていた
貴「風間千景...」
そう呟くと風間はゆっくりと振り返った
風にそよそよと揺れる金の髪は陽の光で輝き、僕と同じ赤の瞳に見つめられる
気高く存在感のあるその姿は満開の桜のようだった
風「貴様は何者だ」
貴「黒瀬A...訳あって長州に力をかしている者です」
眼帯に隠れた赤い目が疼く
風「ほぉ....ひとつ問う、何故貴様から人と鬼に近い気配がするのだ?」
鬼の気配...?
貴「...勘違いではないでしょうか...僕は人と人から産まれた身です」
頭を下げながら答えると急に影がさしたかと思えば顎に手がかかり強く上に向かされた
目の前には風間千景の顔
作り物のようなその美しい顔と赤い瞳に目が離せなくなる
風「自分ではわからないのか?その眼帯に隠れている目から鬼の気配が微かにする。...貴様に興味が湧いた、それとそれしきの男装でこの俺を騙せると思ったか?」
目を細め口角を上げる表情に一瞬だけ見惚れすぐに気を覚まし風間の目を真っ直ぐと見た
貴「僕の男装を見破るとは流石ですね....僕は頼み事をしにここへ来ました。もうすぐここに新選組の奴等が来るかもしれません。そこで....もしも漆黒の長い髪に上で結んでいる土方歳三という者が来たら、殺さないでいただきたいのです」
風「何故だ...?」
僕は恨めしそうに目を細めた
貴「あの人を殺すのは........僕です」
そして風間千景...貴方もいずれは......
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 久しぶりに、読みました。 (2015年11月15日 8時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わ〜土方さんですね〜 (2015年2月11日 13時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 私も、欲しいです。 (2015年2月11日 9時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
龍舞(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 沖田さんにはやはり猫耳だと思いまして(笑)...こんな猫がほしい(願望)← (2015年2月11日 9時) (レス) id: 65c7405edc (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わ〜。沖田さんの、猫耳可愛いかも。♪ (2015年2月11日 8時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:龍舞 | 作者ホームページ::http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Answerr/
作成日時:2014年12月29日 16時