〜壱拾六〜 ページ19
貴女
新選組の屯所前
刀を手にして広角を上げる
貴「化け物が参りましたよ...“元“兄様」
土方
ﾄﾞｰｰﾝ!!!
土「？！...何事だ！」
俺は書類を放って刀を差して門の所へ急いだ
俺がついた頃には幹部全員が集まっていた
門を見ると霧でよく見えない視界から破壊された門がちらつく
今日俺は幹部連中に妹の存在を明かしたばかりだった
その精神的な疲れもあり俺は内心苛立っていた
そして霧の中から破壊した犯人であろう奴が姿を表す
「おや...幹部皆様でお出迎えいただけるとは光栄の至」
何で....何でお前がここに....
俺は焦りを隠すかのように深呼吸をし、動揺している幹部連中を押しどけAの前に立った
土「何しに来やがった...」
貴女
土「何しに来やがった...」
昔と同じように...化け物を見るような蔑む目
貴「決まっているじゃありませんか....貴方を殺すために来たんですよ」
僕がそういうと茶髪の髪の長い人が話しかけてきた
確か藤堂平助さんだったな
藤「殺すって...お前土方さんの妹なんだろ？何で実の兄貴を殺せるんだよ！」
貴「...あっはははは！」
僕が狂ったように笑い出すと幹部連中は身構えた
貴「...おかしなことを言いますね？妹を化け物と言って避け続け挙句の果てには蔵に閉じ込めた張本人を兄ですか.....考えたくもない」
左目が急激に熱くなる
貴「知らないうちに目が覚めたら左目は赤色、人はそれを呪いだと言って避けいつしか化け物と呼ばれるようになった。そして大好きだった兄様にも見放された。わかりますか？幼い子が急に一人にされた孤独が、ぼろぼろに砕かれた心の痛みが、信じていた人に裏切られた辛さが.....僕は幼い頃にそれを経験したんですよ。兄であるはずのそこの人は何もしてくれませんでしたけどね」
僕はゆっくりと刀を構える
貴「僕の存在理由はただひとつ....土方歳三...貴方を殺すことです」
黙っていた土方は鞘から刀を抜き
土「なら....俺は死ぬわけにはいかねぇな」
.
.
この時の僕は...
この言葉にどんな意味が込められていたか
まったくわかっていなかった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 245人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 久しぶりに、読みました。 (2015年11月15日 8時) (
レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わ〜土方さんですね〜 (2015年2月11日 13時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 私も、欲しいです。 (2015年2月11日 9時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
龍舞(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» 沖田さんにはやはり猫耳だと思いまして(笑)...こんな猫がほしい(願望)← (2015年2月11日 9時) (レス) id: 65c7405edc (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - わ〜。沖田さんの、猫耳可愛いかも。♪ (2015年2月11日 8時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：龍舞 | 作者ホームページ：:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/Answerr/
作成日時：2014年12月29日 16時
