【東京喰種】【宇井 郡】貴方の隣にいたくて。

誕生日。2 ページ35

あ、もう19時だ。



郡はどこかな？



あれから私は有馬班に戻ってちゃんと書類の処理をした。



ちなみにあの六個のプリンは主に什造の手により処理されたんだけど…



あの細い身体の何処にあれだけ入るの…？



プリン食べる前にミスドで3つ食べてるらしいよあのお菓子好きさん…(篠原さん談)



3つってかなりカロリー高いはずなのだけど！？



確か前何かのサイトで見たのは平均230kcal…ぐらいだったような…？



考えるのはよそう。



虚しくなっていくだけだ…



顔を上げたその時に曲がり角を曲がってきたオカッパ頭。



書類で顔が隠れてるから見えない。



「郡、焼肉ー！！」



「やめて、私が焼肉みたいになってる」



やっぱり、あのおかっぱ頭は郡だったようだ。




「えー、じゃあ焼肉って呼ぼうか？」



「ちょっと！？」



「もちろん嘘！！」



「はぁ……」



ため息をついている郡もいいな、と思う私は常々重症だ。




「あ、そうだ、書類もつよ？」




「いい…いや、ごめん、お願いできる？」




言いかけた言葉を変えるほど重いらしい。



確かに書類厚さ何センチだこれ。



「ん、いいよ、気にせんで」



半分でもかなりずっしり来た。



よくあそこまで前見えないのに歩いてきたよね郡。



「ありがと、助かった…」



こんな会話が心地よくて、ついつい頬が緩んでしまう。



―――ずっとこんな日が、続きますように。

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