【東京喰種】【宇井 郡】貴方の隣にいたくて。

日常とこの想いの形。2 ページ25

「あのっ、宇井上等…！す、好きですっ…！ 付き合って下さい！」




うぉっ、見ちゃった…朝から告白シーン。



お手洗いに行きたいんですけど…！



そういや、郡って今まで付き合ってた人聞いたことないかも。




「ありがとう。でもごめんね。好きな人いるから、気持ちには答えられない、かな。」




い、居たんだ…！？



私聞いてない…！




「っ…！その人の代わりでいいです…！お願いします！」




結構肉食系女子！



可愛いし…受けるかもね。



なんか嫌だなぁ…




「そういうことはしたくないんで…ごめんなさい。」




断った！やった！



って、なんでこんな事で一喜一憂してるの…？



あぁぁぁぁぁ…




今までも郡が告白されているとこ見てんのになぁ。




「あ、おはよう。」



「うぉっ！お、おはよ？」



結構、いやかなり、びっくりした…




「え、どした？見てたの？」




「あ、うん、まぁ？結構可愛かったのに、なんで断ったの？」




ばーか！！なんで聞くのさ私は〜！！




「う、す、好きな人いるから？じゃ駄目なの？」




困って郡、下向いたし…！私のバカぁ…！！



「いや、今まで彼女とか聞いたことなかったから？かな！告白しないの〜？」



「脈なし、って分かってるから…かな！なら、ずっとこの関係が続けばいい…と思ってるし。」



「ふーん…そんなんだったっけ？郡。」




「こんなもんでしょ？それより話せなくなる方が嫌だしね〜」



けらけらと郡は笑って。



それとは反対に、私の心はどんどん沈んで。



もう、区切りをつけよう。



きっと私は、郡の事が、好きなんだ。



斗真と同じ形かは分からないけど…



この好きの形は、恋慕。

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