恋の風は歌声とともに (ページ6)

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06.綺麗な歌声ページ6

すばるside

俺が講師として働く音楽教室に変わった女子が体験入学してきた

名前は佐橋A

見た目はそこそこ可愛くて、大人しそうな感じ

年は20半ばくらいだろうか

話聞いてるうちに、俺の歌声を聴いてくれたこととか

元彼からギターや曲を教わったこと

俺の中ではそんな奴1人しかいない

あいつからも散々聞かされたわ

元カノのこと

・

しっかし、綺麗な歌声やなぁ

あいつから教わった曲なのに、こんなに綺麗な歌声で歌えるなんて

あいつ、何でこんな子振ったんや

でも、付き合い始めた時は教えてくれたけど、振ったこと教えてくれへんかった

俺やったら絶対振るとかあり得ん

好きになったら一途に好きになるタイプやもん

・

A「あの、渋谷先生…どうでしたか？」

「…最初より良くなってる」

A「ありがとうございます」

「んで、どうするん？入学するん？」

A「します。もっと、渋谷先生に教えて欲しいです。特にビブラートとか」

「おぅ、そうか。待っとるで」

・

体験入学は終わった

Aをとことん指導して、元彼をあっと驚くほど成長させてやる

裕「ありがとうございます。では、こちらにご記入をお願いします」

A「はい」

入学決定だな