秘密の恋は秘密のままで (ページ9)

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＊09. ページ9

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大川先生の自宅兼仕事場は高級マンション

仁科先生とは違って、格が違う

ひょっとして、大川先生も仁科先生と同じ類？

そうだとしたら、大川先生は何者？

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雅「大川先生、今大丈夫ですか？」

忠「…相葉さんか。大丈夫だけど、どうした？まだ期限あるよな」

雅「あ、そうじゃなくて…新人さん入ったのでご挨拶に来ました」

「失礼します。大川先生の本大好きです！初めまして、佐橋Aです！」

忠「初めまして。大倉忠義です」

「…大倉？大川は…ペンネーム！大倉ってどっかで、あ！某食品メーカーの社長が大倉忠司！」

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はっ、あたしさっきから呼び捨てしてる！

初めて会った大川先生に何て失礼なことを

「呼び捨てしまってすみません…」

忠「あっはっは！大当たりやけど、よくわかったな。大倉っていう名前だけで親の会社を当てるなんて」

「あ、いえ、仁科先生もそういうお方なので」

雅「あー、それ以上はダメ。2人は同じミステリー作家。ライバルでもあるからお互いの私情は話しちゃダメ。すみません。今の忘れて下さい」

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忠「何となくわかったけど、忘れる。で、担当変わるん？」

雅「変わりません。引き続き僕が担当しますから。今日は挨拶だけなので」

忠「そっか…できたら連絡する」