【リヴァイ】馬鹿なあの子が幸せになる方法【進撃の巨人】 (ページ4)

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あの子は落ち込んでいるようでページ4

「ほら、すぐ帰ってくるからめそめそしないで仕事してA！」

「だって、だって、聞いてないよ朝から街まで仕事だなんて…この私に教えてくれないなんてひどい！」

「あんたは兵長の奥さんか」

朝からわんわん泣き叫ぶのはリヴァイが仕事に隣町へ出ていく事なんてこれっぽっちも知らずにすやすやと眠っていたA・カルロスである。

「いつもなら教えてくれるのに…」

「教えてくれるっていうかあんたが聞き出すんでしょうが、強引に。」

まとわりつくAを引き剥がしながらペトラはそう放つ。

そう、毎日のように兵長の元へとやって来るAは、彼の明日の予定を聞き出すのが日課の一つだ。そんな彼女だったが昨日は夜から調査兵団率いての飲み会があった為その日課をすっかり忘れ、その上飲んだ翌日に兵長がそんな仕事をやるとも思っていなかったのである。

「ハードすぎると思わない？エルヴィン団長も、もっと兵長を休ませてあげていいと思うのよ」

「A、あんたはもっと働いてもいいと思うわ」

テーブルを拭きながらペトラは言った。そんな彼女にしぶしぶ、と言うようにAは腰を上げるとがっくり肩を落としながら部屋を出ていった。

「すげえな、あの落ち込みよう」

「エルド…毎回毎回こうじゃ私も疲れるわよ。どうにかしてくれない？」

パタン、と音を立てて閉まったドアとAの後姿を眺めながらペトラはため息をついた。

「はは、無理な相談だな。」

彼は笑って言う。

あれはどうにもできねえよ。兵長にしかな。

日が落ち始めた頃、Aの歓喜の声が調査兵団宿舎に響き渡った。