立海テニス部R陣は距離感狂ってる系女子に困ってます。【テニプリ】

距離感10センチ ページ12

「ところで…そちらの女性はどちらでしょうか」


『ん？私のこと？』


メガネをクイッとあげて興味深々に尋ねてくる柳生くん


「椎名は俺の彼女ぜよ」



そういったまーくんはただでさえ近かった距離にいた私を抱き寄せて頬にキスをした


突然の彼女呼ばわりとキスに私は




まーくんの頬をギュッとつねった



「痛いんじゃが」



『まーくんのそーゆーとこ、いくないよ』



「すまんすまん、人前でやるのは控えるなり」



『うん、わかったんならいいよ』


明らかに目の前でイチャイチャされている柳生は気まずくなり、咳払いをする



コホンッ



「なんじゃ柳生？嫉妬か？」


柳生くんを煽るように再度私を抱き寄せる


「仁王くん…貴方は彼女は作らない主義だと思っていましたが、しっかり本命がいたのですね」


「椎名は本命中の本命じゃ、柳生には渡さんぜよ」


「そうですか、それより次の授業は出てもらいますよ、仁王くんを迎えにくるのが本来の目的でしたからねぇ」


「柳生は嘘をつくのが下手じゃのう、俺を見つけたのはたまたまじゃろう？」


「そんなわけないでしょう、行きますよ」


「仕方ないのぅ」


ヤレヤレといった風に立ち上がり、柳生くんと2人で屋上を後にしようとする。


2人を見ていると柳生くんが急に立ち止まり私に声をかけてきた。

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