２人で… ページ7
『ずっとあなたを憎んできた…』
ローとAの交わる視線が周りを威嚇して誰も口を挟めない。
『あなたも殺す為なら…あなたの仲間も殺していいと思った…』
「何故俺を狙う、その訳を手短に話せ」
どこまでも余裕そうなローに薄らぎかけた憎しみの炎が再び蘇る。
ベッドのシーツをぎゅっと握ってローを睨むA。
『父が守った命を軽々しく扱うからよ！！
何で海賊になんかなったのよ…！！ 馬鹿にしないでよ！！』
「コラさんの仇って訳か」
『コラさん…？ 誰よそれ。 命の恩人の名前も忘れたっていうの！？』
「…お前らちょっと席を外せ、コイツと話す事がある」
ローはAから視線を外さずに指示するが、クルーはそれに従った。
２人きりの部屋は幾分か温度が下がったのかAがぶるっと身震いをした。
『海賊と話す事なんてない』
「命を軽々しく扱っているのはテメェじゃねェか」
『あなたに父との思い出を穢されるなら、死んだ方がマシよ！！』
「…落ち着け。 俺の話しを聞いてから生きるか死ぬかは自分でどうにかしろ」
ローは淡々とドンキホーテファミリーに居た頃のコラさんの話しを始めた。
コラソンはコードネーム。
それを崩してコラさんと呼んでいた事。
白鉛病でもうわずかな命だった自分を連れ出し、いろいろな島巡りをした事。
諦めた自分、諦めないコラさんとのやりとり。
オペオペの実の取引の場での、悲惨な争い。
そして
「世界中を２人で旅しよう」
そう約束をした、と。
Aの目が大きく見開かれ、憎しみに満ちた瞳の色が急速に絶望の色に変わった。
その反応を見て、ローは話しを止めた。
『……２人…で…？』
「そうだ」
返事を求めていたようではなかった。
ローを通して遠くの何かを見ているように目の照準が合っていない。
自分の父親代わりになってくれた人に蹴落とされた感覚。
幼い頃にパパと呼んでいたロシナンテの顔がガラスのようにヒビが入り、粉々になる。
「まだ続きがあるが、どうする」
『…も……いい……』
ベッドから出てふとAは服が自分のものではない事に気がつく。
ぶかぶかな男物の長袖１枚を着ているだけだった。
『私の服…』
「雪でぬれてたから乾かしてんだろ、たぶんな」
『そう』
靴を履きまるで魂の抜けたような体でふらふらと医務室を出ようとする。
「待て、まだお前の名前を聞いてねェ」
『……』
「俺もお前を知っているはずだ、お前は誰なんだ」
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りらりら。@第二垢(プロフ) - ゆーじさん» うわーい！！ゆーじさんからレス来てましたーー！！！レス遅れてすみません！！汗へ、下手くそ…？この時点で私より全然うまいんですけど…？！ (2017年12月23日 22時) (
レス) id: 87b44a37e4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - さやさん» だよねだよね、オーシャン書いててキリスト教の初期の挨拶キスの意味書いてて「あれ？ラブ・アゲインのラスト意味分からなくない！？」って思ってた（汗。前ある人にそれ誘われたけど「ログインしてください」って赤文字が…。さや様ならどう思うか聞きたいけど…残念。 (2017年12月19日 22時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - さやさん» 全然全然スゴい嬉しかった。こんな自分の話聞いてくれようとしてるんだって本当に嬉しかった。さや様に言ってしまいたい。会員になれなくてごめんね。コメ消さないで（照。ローはキリストスクール出だから２回のキスは誓いのキスなんだけど書かないと分からないね（汗 (2017年12月18日 22時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - さやさん» さや様コメありがとう！自分プロフ探したけどないなあ…みんなのコメの名前の横にはあるのに。うーん？会員の人だけなのかも？…過去作見直そうと言ったけど…見るのやっぱ怖ッ！！逃亡ッ！！（内容は頭に入ってる…目的が何であれ生きる為の目標を失わせない夢小説） (2017年12月18日 17時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - りらりら。さん» うおお！？りらりらちゃんのコメ発見！！これが自分の初夢小説。下手くそで直せばいいんだろうけど記念にとっといてるんだ。２ヶ月遅れのレス本当にごめんー！！自分過去作品見ないから（汗）たまには読み直して反省するのも大事だね。ありがとうね。 (2017年12月18日 17時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2017年1月16日 17時
