92話 ページ35
特訓を夜遅くまでやりくたくたになって帰路に着いたのが10時を回った頃だった
子供たちも寝てるし先生たちもも自分の時間だろうし作ってもらうのは申し訳ないから
お腹すいたけど我慢しよう・・・そう決め込み職員玄関を開けた
『ただいま』
「Aおねえちゃんおかえりっ!」
小さな衝撃とともに凜歩(5歳の施設の女の子)
『凜歩ただいま。まだ起きてたの?』
「ううん、おねえちゃんのことまってた〜」
『んもー寝なきゃダメよ〜?』
「とくべちゅってかいおにいちゃんが!」
『その灰くんは?』
「いまねーりほの、ここあもってきてくれるの〜」
『そっか〜おいで〜お姉ちゃんと一緒にキッチンに行こうか』
「うん!」
抱き抱えてキッチンに繋がるドアをあけるとこちらを見るエプロンを着て前髪をあげた灰くんと目が合う
黛
「ん?ああ、おかえりA」
『ただいま灰くん!』
黛
「Aも飲む?」
『うん』
座っててと言われ2人で座り目の前に大小ふたつのカップを置かれる
ゆっくり凜歩の手元にカップを渡してあげる
黛
「熱いからフーフーしてゆっくり飲みなよ凜歩」
「はぁい〜」
私も口をつけるとパンが入ってることに気づく
『灰くんこれ・・・』
黛
「ああ、お腹すいたなって思って俺とAのだけはいってるよ」
『ありがとう〜』
「おねえちゃんのみおわったらはみがきのうたやってー」
『いいよー』
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作者名:ある | 作成日時:2021年9月8日 2時