89話 ページ32
『これ取り込むか・・・』
みんなの洗濯物を取り込む。3人分なのでそれなりに多い
私のも正直洗濯してしまいたいけど晴くんに全力で止められた
男しか居ない家で女の子の下着干すとか!僕がドキドキするからだめ!!!って言われて
藤士郎くんにゴミを見るような目で見られていたのが記憶に新しい。
その時景くんは、マイペースにご飯を食べていた
そこまで回想をしたところで小さな衝撃が来た
いつの間にか洗濯物も畳み終わっていた
『珍しいね。どうしたの藤士郎くん』
首筋に顔を埋めた彼の頭を撫でてあげる
弦月
「車での話黛さんに聞いた。」
『そ・・・っか・・・晴くん達には?』
弦月
「言ってないよ。無理にとは言わないけど傷見せて欲しい」
バレたら言うって一応決めてるから自分から言わないし、そもそも思い出したくないから灰くんかハヤト兄の口から言ってもらってる
『ならいい。見たいなら背中めくってくれない?』
わかったと言い背中をぺろっとめくる
弦月
「触っていい?」
『うん。』
傷跡を優しくなぞる彼の指
弦月
「痛む?」
『もう痛くない。ごめん気持ち悪いでしょ・・・』
弦月
「気持ち悪くはない。気持ち悪かったら触らないよ?」
『そりゃそうか・・・』
服を丁寧に戻してくれてカーディガンも渡してくれた
甲斐田
「あれ、藤士郎起きたの?」
弦月
「さっきね」
甲斐田
「てか、なにしてんの?」
『晴くんのパン○を畳んでた。』
甲斐田
「・・・少しは恥じらいを持ちなさい。」
『兄さんのパ○ツを見たところでなんとも思いませんけど・・・』
弦月
「晴くんの最初のキモイ発言に比べたらマシだと思うな。」
甲斐田
「甲斐田のSAN値はゼロよ!!!」
加賀美
「そろそろお暇しましょうか。」
黛
「帰るよA」
『うん!』
私の横に来て車椅子を玄関まで押してくれた
甲斐田
「皆さんありがとうございました」
弦月
「気をつけて帰ってください」
2人がお見送りに来てくれて作り置きの話と洗濯物の話もしてしまう
『またくる!!晴くん、藤士郎くん!作り置きは冷蔵庫に入ってるから、自由に食べてね
えっと、洗濯物畳んで置いたから、それを、それぞれの部屋に持っていってね
景くんにも言っておいて』
弦月、甲斐田
「「わかった!また来てね〜」」
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作者名:ある | 作成日時:2021年9月8日 2時