10:Johanniskraut ページ34
深澤｢…何これ｣
hk｢さくまの紋様と同一であると現在認識している｣
阿部｢ねぇ…康二、答えてよ。さくまの事、知ってるの？｣
向井｢……｣
真っ青な顔をしてヘナヘナと座り込む向井に、阿部は震えた声で問いかける。
mm｢…マスター｣
向井｢…ごめん…ごめんあべちゃん…｣
阿部｢……コールドスリープ｣
sh｢え？｣
阿部｢意識不明の重傷を負ってコールドスリープ状態に、って、資料には書いてあった。…それって、もしかして康二の事？｣
向井｢…………から、｣
ru｢ご主人様…？｣
向井｢みんな…そっくりやったから…！あの時の、俺が大好きやった、今でも大好きな…！｣
阿部｢…｢グループS｣のメンバーに？俺たちが？｣
sk｢！｣
心理実験の資料には、｢グループS｣という文字が記入されていた。
｢S-01｣から｢S-09｣の計9人。｢S-06｣が向井なのだろう。恐らくさくまもその中に。
向井｢名前も、顔も、おんなじやねん…あべちゃんも、ダテも、翔太くんも、照くんも、佐久間くんも、ふっかさんも！…いや、佐久間くんは、ちゃう…か…｣
sh｢ねぇ、どういう事？今どういう状況なのこれ｣
hk｢…待て。さくま、｣
sk｢……っ…｣
左手で側頭部を押さえるさくまは、混乱した様子で俯いて少し荒い息を吐いていた。
阿部｢さくま、大丈夫！？｣
sk｢……ガう…あべちゃ……ますたぁ…！｣
ru｢…ねぇ、ご主人様ぁ？｣
mm｢どうするの｣
向井｢…………ごめんなぁ、あべちゃん｣
小さく呟いて、向井はめめとラウの2人に合図を送る。
ru｢…はぁい♡ご主人様ぁ？♡｣
mm｢Yes,My load｣
深澤｢っ！？あべちゃん、さくま、逃げろ！｣
そう深澤が叫んだのと、めめとラウが行動を起こしたのはほとんど同時だった。
めめは深澤の言葉に振り向いた阿部を、無理矢理さくまから引き剥がし、
ラウはパッチワークの着いた白衣から医療用の器具のような物を取り出すと、
sk｢──ッ！？｣
首の裏、丁度ゼンマイがはまるであろう穴の中に思い切り突き刺した。
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milkmilkmilk723(プロフ) - 最近このお話を見るために占ツク開いてます！更新応援してます、コロナで騒がれていますがお身体ご自愛ください！ (2020年4月8日 21時) (
レス) id: 2c3c24b282 (このIDを非表示/違反報告)
I-RISA(プロフ) - Twitterも拝見致しました！お話し繋がってるんですね！続きがとても楽しみです！ (2020年4月8日 16時) (レス) id: 52da8c48f6 (このIDを非表示/違反報告)
パスタ好きのさらさん(プロフ) - 湊都さんのお話、面白くて全種類読ませてもらってます！最近の更新で、あれ、もしかしてこれ軍パロの時の繋ぎ…？という期待が膨らみつつあります笑 面白いです、更新応援してます！ (2020年4月3日 16時) (レス) id: b898e8ff1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊都 | 作成日時：2020年3月30日 18時
