Lost Junk!

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sk｢おさんポ！ますたぁトおさんポ！｣
阿部｢はぐれないでね｣
sk｢ハイ、ますたぁ！｣
その日の夜、昼間の大道芸人たちに会いに行く為に阿部とさくまは夜の街を歩いていた。

阿部｢…本当人懐っこいなぁ…｣
sk｢ア！ますたぁ！いタ！｣
阿部｢お、本当だね｣
夜の街灯をスポットライトのように、昼間見かけた3人の姿はあった。

sk｢すごイ！ぼール、いっぱい！｣
mm｢あぁ昼間のえーっと、阿部さんとさくまさん。本当に来てくれたんですね｣
ru｢ラウたちのぉ、楽しいパフォーマンス！楽しんで行ってねぇ！｣
阿部(…あれ)
機械人形たちの後ろで、一瞬向井の顔が翳ったのは気の所為だろうか。

そんな阿部の微かな違和感を差し置いて、演目はどんどん進んでいく。
向井も流石エンターテイナーといったところか、阿部が一瞬感じたあの違和感を感じさせない程に素晴らしいパフォーマンスを披露していた。
さくまは3人のパフォーマンスの間ずっと子供のように声をあげていた。

sk｢すごーイ！｣
パフォーマンスが終わってからも、さくまは3人が持っていた道具に興味津々だ。
阿部｢凄い。本当に凄かった｣
向井｢まだまだですよ俺ら…。あ、めめとラウは凄いけど。俺はまだ2人に追いつけんからなぁ…｣
ru｢そんな事ない！ご主人様、ラウの誇りのご主人様だもぉん！｣

sk｢…ねェ！めめとらうとこーじ、くび、おそロイ？｣
mm｢え？…あぁこのスカーフの事ですか？｣
ru｢そう！お揃いなのぉ！ご主人様がぁ、3人の絆の証って買ってくれたのぉ！｣
sk｢いいなァ！ますたぁ！さくまも、ますたぁとおそロイ、したイ！｣
阿部｢えぇ？いいけど…折角だし服も買い揃えよっか｣

mm｢そういえば、さくまさんはここの街の人とは違う服装をしてますね｣
阿部｢今朝方ここの近くの海岸に流れ着いてたんだよ。俺も今日拾ったばっかりで｣
ru｢えっ！？じゃあ今日初めましてなのにぃ、もうそんなに仲良くなってるって事ぉ？｣
阿部｢何か気が合うんだよね｣
sk｢さくま、ますたぁのコト、だいスキ！｣
ru｢ラウも、ご主人様の事だぁいすき！｣
sk｢さくまとラウ、おそロイ？｣
ru｢お揃い！｣
向井｢もう〜やめてぇや、照れるやん｣
mm｢いつも甘えてるくせに｣

そんな事をしている間にも夜は更けていく。
向井は案外話しやすい性格だったらしく、そのまま2人で盛り上がった。
だから、阿部自身も向井に抱いた微かな違和感の事など、完全に忘れていたのである。

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