Lost Junk!

＊ ページ37

阿部｢…じゃあ、最後にもう1つ。…50年前…最低でも、40年前の機械化プロジェクトなんて、弊害が出ない訳が無い。さくまは元は人間で、旧式の機械を使って改造されているけど、今まで決定的な弊害はなかったからこれには関係ないと思ってた。でも違う、50年前の時点で弊害は出ていたんだ｣

mm｢…マスター｣
これ以上言わせるつもりなのか、そんな目でこちらを見るめめとラウを制する。
向井｢待って｣
ru｢…ふぅん？ラウ、たまにご主人様の事、わかんなくなるなぁ…｣

阿部｢研究所が壊滅された｢何者かの襲撃｣…これは、｢S-08｣…さくまの、仕業？｣
sh｢…へ｣
向井｢………みんな、みーんな、殺して。俺ら何回もやめてって、叫んだのに。人変わったみたいにさ、怖くて、でも俺らの顔みたら｢守らなきゃ｣って、｢みんなを守る為｣やって……結局、壊したのは…！｣
深澤｢…だから、仇だって？｣

ru｢…あーあ。バラしちゃったぁ｣
mm｢ラウ｣
ru｢わかってるよぉ、どうせ僕たちはそこにいた｢目黒蓮｣って子と｢ラウール｣って子の｢代わり｣だもんねぇ｣
宮舘｢…｣
sh｢ね、ねぇりょうた、俺があの2人と一緒って何？俺って｣
宮舘｢翔太は｢代わり｣なんかじゃない。…2人と一緒じゃないよ｣

深澤｢…事情は、わかった。でも罪は重ねないで。…俺は、康二もめめもラウも大事な仲間だって思ってる。手を汚して欲しくないんだ｣
向井｢でも佐久間くんは！｣
深澤｢今ここにいるのは｢S-08｣じゃない！あべちゃんのとこで一緒に暮らしてる｢さくま｣なんだよ！｣

sk｢…｣
その時だった。長らく動作を止めていたさくまが、不意に顔を上げた。
阿部｢さくまっ、…！？｣
いつものニパァという効果音がつきそうな笑顔はなりを潜め、さくまは｢まるで機械のように｣冷たい顔をして、
sk｢…マスター。…スベテ ヲ ｢ハイジョ｣シマス｣
その腕を全てを撃ち抜く武器へと形を変え始めた。

hk｢っ、主人！｣
深澤｢──照！さくまを抑えて！被害が出ないように！｣
hk｢承知！｣
ガキィン、という音が鳴り響き、照の腕が防弾の盾となりさくまの初撃を防いだ。

緊張の張り詰めるその中で、
ru｢…眠れる獅子、起こしちゃった♡｣
というラウの場にそぐわない声が零れ落ちた。

11:Distel→←＊

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