【おそ松さん】本物のおフランス帰り

チョロ松兄さん ページ6

「もう母さんは…」


　


　


　


私が両親に宛てた手紙を読んでため息をつく三男。


　


玄関から居間に移動して、久々の実家を堪能中。


　


…このニート共がいなければ。


　


　


　


「会いたかったぜ、my sister」


　


　


　


家の中でなんでサングラスしてんだ次男。


　


　


　


「兄ちゃん寂しかったんだからなー！？」


　


　


　


わかったけどベタベタしないで長男。


　


　


　


「もー…手紙読んでインターフォンなった時はドッキリかと思ったよ」


　


　


　


むっ、と膨れつつも嬉しそうにするトド松兄さん。


　


うん、実にかわいい。


　


　


　


「A声に出てるから」


　


『これは失敬』


　


　


　


三男はライブにでも行く予定だったんだろうが、“今はお前のことの方が重要”って言って装備を置いてきた。


　


別にいいのに。


　


　


　


『そういや一松兄さんと十四松兄さんは？』


　


「一松はネコに餌やりだな」


　


「十四松兄さんは野球しに行ったよ！」


　


　


　


あー……別にニートを卒業して二人は働いてるわけでもなかったのか。


　


　


　


「で？なんで帰ってきたんだ」


　


　


　


チョロ松兄さんは本題に入ろうとでも言わんばかりの身構え。


　


　


　


『……そんなに帰ってきてほしくなかったの？』


　


「え？」


　


『…私、もういらなかった…？』


　


　


　


あー涙出てきた。


　


って本気なわけねえけど。


　


チョロ松兄さんいじめるとかわいいからなぁ。


　


　


　


「おいチョロ松！妹になんてこと言うんだ！」


　


「な、泣くなA…チョロ松だってそんなつもりで言ったんじゃないさ」


　


「そんなんだからいつまでも童貞なんだよ」


　


「今の一言は余計だからなトド松！てか全員童貞！！

ご、ごめんA。…帰ってきてくれて、俺も嬉しい、よ」


　


　


　


なんだ今の。


　


ツンデレかよ。


　


　


　


『帰ってきたのは「嘘泣きかよ！！！」』


　


　


　


ちょっと私の言葉を遮らないでよ。


　


　


　


「忘れてた…コイツ演技上手い派だった……」

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