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強者でも緊張する ページ6

クイズ界の伊沢拓司さんが高校生クイズで2連覇を遂げる間、私は全国のゲーム大会に出場していた。


当然その頃の私は彼をあまり知らなかった。

―――
20××年2月3日
私はデジタルもアナログも大好きだ。

子供の時に見たポケモンも、初期のゲームからカードゲームでも勝ち続けてきた。

FPSも、何のゲームでも最強と名乗るだけあってそれなりに強かった。


『ゲームしてる時の私は一味ちげぇんだ!』


そうしていつも勝つと、負けた男子が泣く。…意気地無しと思ってたけど負けず嫌いってそんなものか。

『全国大会って"努力して勝ち上がった人"が出るんだよな。
次のやつは…優勝経験あり、か。
おぅおぅおぅ!楽しみになってきた〜!』
と思わず興奮する。

「凄腕勢揃いだ。
俺もアイツと対戦するとなると緊張するよ、
前回アイツに負けたんだ。俺としては出来ればなるべく当たりたくない相手だが。」

『そっか、レイは当たったことあるんだっけ』

「あぁ。でもまぁ、根に持っても仕方ねぇし、気にしてないよ。
むしろ何年ぶりかの対戦になるからいつかの対戦で当たりに行きたいわ。」

と言いつつ足が震えて、汗だくなのはレイが緊張しているからだ。顔も強ばっている。


『問答無用、緊張するなって!
肩を解した方がプレイも滑らかになる。冷静に行くんだよ、レイ。』

年上のレイと私は仲が良い。
初めて来たとき、互いに殺意丸出しで分かりやすかったもの。

それから、何故か下の私が師匠的立場になっていた。
互いに上を目指し、互いに高め合う。
そうして私らは一度、2vs2で一緒に戦った記録もある。

「あぁ、分かってる。お前もな。」

『まぁ…私もちょっと怖いかな。』


「はぁ…お前に何度も言われたのにな。
ったく…年もゲーマー歴も上だっつーのに。お前に負けてるんだよな。

お前も絶対負けんじゃねぇよ。期待のルーキー、killer!」

と言われた。
彼にいつもこういわれると背中を押される気がして、心の底で感じていた不安も全部無くなるような気もした。

当時の私は小学校の5年生だった。

▽気高き狼少年とひとりぼっちな少女→←▽三大欲求よりゲーム



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緋歌梨(プロフ) - 光希さん» そうなんですね!何も知らないとは言え、すいません…m(_ _)m (2021年2月2日 22時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
光希 - 緋歌梨さん» すみません!こっちは、澤(元夢主の名字)なんです。非常に分かりにくい表記となってしまっていたのでフルネームにさせていただきました。 (2021年2月2日 20時) (レス) id: 064d16a4fd (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - izwさんの漢字違いますよ!“澤”じゃなくて、“沢”ですよ!! (2021年2月2日 6時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神影光希 | 作成日時:2020年10月19日 21時

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