【Q.K】孤高の魔女は、俺の自慢のエンジニアです。

準編集長と準ライター ページ35

私は暇なとき、私の周り、というより周りで盛り上がっていた輩をよく見ていた。
その動きが典型的であるが故に、嘘をついている時が分かりやすい馬鹿な連中だった。
癖、とは怖いものだと私は思う。
勉強や朝のルーティーンなどは良いものとして除外するが、
口癖や、動き。身だしなみなど普段の色々なことが癖になっている。
しかしそれが時に欠点を相手に伝えてしまうような、間違ったことをしてしまうような。そんなことに陥っている。

分かりやすく言えば、
「盗みが癖になってやめられなくなった、10回以上やった」
これは欲によって一度なら、と思ったことをもう一度、もう一度、と繰り返してしまう。
いわば、最悪のループである。
そんな癖と言うのは恐ろしいこと変わりないが自然につき、自然に出てしまうもので
自分で自分に呆れることがよくある。


こう考えると、篠崎さんのやり方は案外凄いと思う。
あれもこれもやりたい、というのが無いと言っていたのに様々なことに挑戦してそれぞれを両立させる。

普通はこれやろう、と思うと一点に集中して周りが見えなくなったりするものだ。
しかしそれがない。ぬかりない、非の打ちどころの無い完璧な人なのだ。

『「ああ、羨ましい」と何度思ったことか…』と笑う。
伊沢さんはまあ、ご存じの通り。優しかったり、面白かったり、質(タチ)が悪かったり。

『…』

「…」

「仕事やろっか」

『伊沢さんも。ですね』

「じゃ、早くやってやって。」

『私一応、エンジニアですよ!?』

「じゃあ、準ライターってことで」

「そうそう、いっつもやってくれて助かってるから。暇ならどんどんやってね」
私用の仕事、作られてるなぁ…。

「準編集長が、5…いや、4人いると頼もしいな」
…まあ、エンジニアですから正しく認知してくれて助かりますよ？

別に除外されて寂しいとか思ってないし？

「性格とかはともかくいい人ばっかりだよな。俺はここ、恵まれてると思うぞ」
隣にいるのは須貝さん、かな。
テレビと動画で拝見させていただいてます。ところでその発言めっちゃ良いですね、と心の中で言う。

「ふふっ、そうですねぇー。」
そう返している篠崎さんと優華さん。

『私は幸せです』

平和多忙な日常→←魔法

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す