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四十八話 ページ3

雪兎「ウチの先祖で鬼になった人がいるんだけどな


希明家の人間なのに運動が出来なくて落ちこぼれといわれていた



それなのに本家にいたことから周りから濡れ衣を着せられていた」





…………濡れ衣を着せられた時の辛さは分かる


自分も経験しているから




私は思わず顔をしかめた







雪兎「そして、ある日その人は家を追い出された



数日後、また戻って来たがその時にはもう鬼になっていた






その人の血鬼術によって希明家は呪われた




“嘘をつかないこと”

“人に言われたことは守ること”




この鎖によってな」



雪兎の話はあまりにも壮絶な話だった




しかし、そこで新たな疑問が生まれる


『でも、鬼の血鬼術ならその鬼が死んだら解けるはず…………』




雪兎「多分、まだその人は生きている。鬼としてな





それと、オマエが自分と姉妹なのは出会ったときから薄々気づいていた」




『なんで?


顔も見たこともないでしょ?




それにAっていう名前だって竈門家でつけてもらったものなのに…………』





雪兎「髪に黄色が入っていたから



ただそれだけのことだ」

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作者名:ユメたん | 作成日時:2022年8月3日 13時

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