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バレンタイン B.B by朱寧 ページ12

*MC.BB

「一郎、これ」
「おう、ありがとな」

毎年こいつにチョコを貰える。
それはとても幸せな事で、普通に笑って見せたが、内心ガッツポーズをかましている。
そんな姿、こいつには見せられねえな……と思いつつ、彼女をきつく抱き締める。

「いちろ……」
「愛してる」

耳元で彼女にささやいた。
Aの顔がどんどん赤くなっていく。
かわいい奴。

彼女が俺を無理やり振りほどく。
何事かと思っていると、
「……仕返し!」
彼女から唐突にキスされた。
……反則だろ………
そうして俺の頬も赤く染まっていった。



*MC.MB

寒い朝。今年も彼への最初のチョコは私のだ。

「じろー、チョコあげる」
「……?」

きょとんとした顔で、彼は私と、私の手の中の小さな箱を交互に見つめている。
鈍感というか何というか……

「今日。2月14日」
「あ……」

ようやく気づいたのか。
彼はチョコを受け取った。

「ありがとな。Aからもらえて嬉しい」

学校で、よくモテる彼の事だ。
今日もきっと沢山もらうはずなのに、嬉しいって。
私は彼の特別なんだな……少し恥ずかしいが。

「二郎、お返しちゃんとちょうだいね。」
「ああ。ちゃんと返す」

彼からのお返しは、きっと私にだけ届くプレゼント。


*MC.LB

「三郎くん、甘いものとか好き?」
「何ですか急に………」

あまりに唐突だったのか、彼は怪訝そうな顔。
チョコ、作ったんだけど。

「甘いもの……まあ好きですよ。糖分は頭が楽になるので」
「よかったぁ……じゃあこれ、あげるね」

ラッピングされた小箱。
赤いリボンが巻かれている。きっと今の私の頬もこんな色。

「あ……今日バレンタインでしたね。ありがとうございます」
「うん……口に合うと良いけど」

「大丈夫ですよ。Aさんからのなら、それだけで十分です」

彼はにっこりと笑ってみせた。
そして少し照れつつ、私の頬に手を当てる。つめたいのに、あったかい。

「来年も僕だけに下さいね……?」

まっすぐに見つめられて、私はこくりと頷いた。

バレンタイン M.T.C byリオ→←貴女が他の男に迫られていたら M by朱寧



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リオ(プロフ) - 朱寧さん» ありがとうございます(^ ^) (2019年3月24日 21時) (レス) id: 36457bb11b (このIDを非表示/違反報告)
山吹桜(プロフ) - 朱寧さん» 分かりました! (2019年3月24日 14時) (レス) id: dc74c43e3f (このIDを非表示/違反報告)
朱寧(プロフ) - 作者様伝言の確認お願いします! (2019年3月24日 12時) (レス) id: 28fe66ac14 (このIDを非表示/違反報告)
朱寧(プロフ) - どぅるじさん» 主催者のLonさんに代わって、失礼します!リクエスト承りました!遅くなってしまいましたが、今週お題にさせていただきます!ありがとうございました! (2019年3月24日 10時) (レス) id: 28fe66ac14 (このIDを非表示/違反報告)
どぅるじ(プロフ) - リクエストお願いします!夢主ちゃんが隣で真顔で泣いてたらをお願いします! (2019年3月9日 19時) (レス) id: 90d23b1642 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Lon x他3人 | 作成日時:2019年1月21日 21時

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