階段から落ちたら何故かあの町にいました。【JOGIO1〜6混部】

承太郎vs.吉影 ページ19

*あらすじ*
トランプタワー作り隊。
　

風が吹くとやっぱりマズい、とのことでブチャラティ達の家を借りた。

ｳｪｻﾞｰ「制限時間は特に無し。先にタワーを作り終えた方が勝ちだ…じゃあ、始め！」
ウェザーの掛け声で承太郎と吉影は一気に自分の世界へと入った。

そこで、ちょっと気になった事があったので、空気を乱さないように小声でエルメェスに聞いた。

『これって、いつも週一でやってるって言ったよね？今まで決着は着いてないの？』

ｴﾙﾒｪｽ「いや、“引き分け”って認めないのを除いても何度か決着は着いてるよ。だけど、負けたのが悔しくてお互い再戦フッ掛けるから永遠と続いているようなものさ」

『承太郎さんは“いつもより穏やか”って言ってたけどいつもはどんな感じなの？』

ｴﾙﾒｪｽ「この間は瓦割りだったね。フーゴで挑んだけどディアボロの圧勝。」

そりゃそうでしょ、あんなカビ相手じゃ。人選ちゃんとしろよ。
あ、パープル・ヘイズの謎が解けたかも。瓦を割る瞬間に力みすぎて…。

承「ふー、終わった」
吉影「何だとッ！？」

まだ開始3分。トランプタワーなんて作った事ないから分からないけど3分では確実に無理だろう。
やっと1段目が終わったという吉影に対し、承太郎の目の前には綺麗なタワーが完成していた。ちょっとやそっとでは倒れなさそうな位、しっかりとしていた。

吉影「待て貴様！接着剤でも使ってイカサマしているんだろう！？それぐらい分かるぞ！！」
承「じゃあ触ってみな」

言われるがままに、吉影が承太郎のトランプタワーに触れた。
パサパサ、と音をたて、タワーは崩れてしまった。

承「接着剤でも使っている、とでも言うならこんなにあっさりと崩れる訳がないだろう？従って、今回は俺の勝ちだ」

承太郎は席を立った。
吉影は承太郎の背中を睨みながら相当悔しそうな顔で、この吉良吉影がこんな若僧に、と呟いていた。

☆★☆★☆★

仗「吉影の顔、相当悔しそうだったっスね。承太郎さんもよく平常心でやっていけたっスよ！」
仗助がニカッと笑った。

承「まあな。バレなきゃイカサマとは言わねェしな。近くでサイレンが鳴らなくて本当に良かった」

　
ﾐｷﾀｶ「お役に立てたのは光栄ですが…はああ、疲れた…」

Pioggia→←燃えたのは家だけじゃあない…

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