ブ ﾗ ッ ク 本 丸 担 当 審 神 者 ．【改】

_ 〈加州清光〉 ページ20

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｢ 貴方達に、 '' トラウマ '' を覚えさせたのは、





私達(にんげん)が悪いのです。





ごめんなさい____ ｣





そう、主は 言葉を紡ぐ。




とても、悲しそうに。



とても、苦しそうに。





脳裏にふと、昔の主が横切る。




かつては、涙など見せなかった。






強かった、とか そういうのではなく、






ただ、ずっと 笑顔だった。






｢ 昔は、こうじゃなかったのに な____ ｣





思わず、口に出してしまう。





ブラック本丸を担当するようになって、とても悲観的になった。






そんな主を見ているのが とても辛かった。





でも、最近では





主は 自分の想いを口に出すことが無くなった。





それも、また 俺にとっては辛かった。






自分の主が 辛い思いをしているのに 俺は何も出来ない。






俺は、無力だ。




そう、現実を突き付けられた気がした。







｢ むかし、とは…？ ｣





ずっと黙っていた今剣が主にそう問うた。




｢ まだ、その時じゃありません。






皆に、認められるまでは 話せません… ｣







昔は、主も 自分の本丸を持っていた。





俺は、主の初期刀。初めから一緒だった。







_____ なーんて、






まだ、話す時じゃ無いね。








｢ すまなかった。





これから、よろしく頼むぞ。






_____ 主 ｣








少し、照れ臭そうに 岩融がそう言う。





これでまた 一振 、人間と仲直り出来た。









皆も早く、幸せになろうね _______









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