土方先生と生意気JK (ページ2)

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キーンコーンカーンコーン…

「休み時間んん～！」

終業のチャイムが鳴って忌まわしい鬼の授業が終わった…と同時に、わたしは鞄の中から朝から楽しみにしていた今週発売のジャンプを取り出す。

「この時間が至福…っ」

「おい。」

「…。」

………今、頭上から聞き覚えのある嫌な奴の声が聞こえた気がするけど無視しよう。

「おい、A。」

…無視を決め込む私を追い詰めるようなこの威圧感。

「ナンデスカ。」

片言で返事をしながら顔を上げれば、目の前に佇むのは、もしかしなくても、、、そう。土方先生だ。

「これ、数学準備室まで運ぶの手伝え。」

ドサッ－－－

なんだこの重そうな大量のプリントの山は。

てゆうか…

「え、なんでわたしが？こう言う雑用は数学係に…」

「お前が一番暇そうだったからに決まってんだろアホ。早くしろ。」

「土方先生、私は暇ではありません。今から愛読書の時間が…。」

「暇じゃねぇか。」

つか、漫画は持ち込み禁止な、あとで没収。
と、最低最悪の捨て台詞を吐き捨ててスタスタと数学準備室へ歩き出す鬼。

そして一人取り残される私…とプリントの山。

…え？

あの人はほんとに教師ですか…？