赤ずきんちゃんとオオカミくん (ページ8)

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Aside

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『「あははっっっ。」』

あれから、2人でリンゴを食べながら

森の中の神秘的な話や、

太輔くんの子供のころの冒険談、、、

たくさんの話をした。

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気がついたら、ずいぶん時間が経っていて

『いっ…けない！もうこんな時間！！
そろそろ帰らなきゃママに叱られちゃう。』

「わ、まじか。ごめんな…
時間のこと気にしてなかった。
森の出口まで送るよ。」

『や、1人でも大丈夫だよ？』

「だーめ。
夕方になると森の中は危ないんだから。」

って必死な太輔くんの姿を見てると

なんだか笑えてきちゃう。

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｢なにがおかしいの？」

『んふふ、ごめんなさい。
自分だってオオカミなのに…』

「俺は別に危ないヤツじゃないだろ？」

『ふふ、そうね。』

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今日1日太輔くんと過ごして分かったこと。

太輔くんはちっとも危険なオオカミさんじゃない。

なんなら、そこら辺にいる大人達よりも
ずっとずっと紳士的。

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でもね、なんでだろう。

太輔くんって、

時々とっても悲しそうな表情を浮かべるの…

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