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Aside
ーーー
.
「ごめんな。
ここまでしか送ってやれなくて。」
『ううん、ここから家も近いし平気だよ。』
「そっか。ならよかった。」
森の出口まで太輔くんに送ってもらって
早く行かなきゃいけないのはわかってるんだけど
なんだか名残惜しくて、足が進まない。
.
『………太輔くん。』
「ん?」
『今日は本当にありがとう。
太輔くんが助けてくれなかったら私…』
「俺も…ありがとう。」
『…え?』
「久しぶりだった。
こんなに楽しい1日は。
Aと過ごせて楽しかったよ。
ありがとうな。」
.
.
ありがとう___
そういいながら赤いずきんを被った私の頭を
ポンポンって撫でる太輔くん。
.
「ほら、早く行きな。
きっとママさん心配してるよ。」
『う、、うん。』
.
そのまま背中をポンって押されて
森から1歩出る。
.
.
ハッと後ろを振り向いた時には
もう太輔くんの姿はなかった。
.
___森の中のオオカミさん…
___紳士的なオオカミさん…
___オオカミ太輔くん……
.
『また……会えるよね?』
.
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作者名:Bear | 作成日時:2016年3月26日 11時