転校生は婚約者でした 【桃】

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ﾁｸﾀｸ……ﾁｸﾀｸ……











時計の音が響いた部屋で私は寝ていた。










もう……うるさいなー……。










ずっと規則正しくなり続ける時計の音に思わず枕で耳を塞ぐ。










『……って！待って今何時？』










時計を見ると午前8時を回ったところ。










ンンン???
これは……完全に遅刻じゃん☆










お母さんは愛想を尽かして私を起こすということを諦めたようだ。










いくら私が遅刻魔だからって5日連続はさすがに怒られるよね？










開き直って寝るか、怒られてでも行くか天秤にのせて考えながらベットの上で大の字になる。










『仕方ない、行くか。』










私はスクールバックを持って部屋を出た。










歯磨き、髪のセットを急いで終わらせてリビングに入る。










そこにはホカホカの朝食ではなく


喉に詰まらせないように！


という毎朝食パンを加えて走る私に注意するメモと何も塗られていない食パンがおいてあった。










つい最近喉に詰まらせかけたばっかなんだよね〜。










そう思い冷蔵庫の中からバナナを取り出すと家を飛び出した。










『いってきまーす！』










誰もいない我が家にあいさつした。










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