音駒マネはスナリンの姉

〇27話 現在保健室！ ページ27

北と音駒勢が話す少し前の出来事
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倫太郎side


梟谷保健室

姉ちゃんは保健室に運んでくる際に俺の腕の中で寝てしまった。一気に『あの時』の事を思い出し過ぎてショック状態になったんだと思う。



「はぁ、っ、はぁ、ふぅー、ふぅー、すぅー、」

倫「うん、ちょっとずつ落ち着いてきた」

これなら大事には至らなさそう、、本当に良かった。

それでも、まだ苦しそうなのは変わらないけど。



赤「倫太郎、Aさんってバレーやってたんだ。凄い上手いトスだったけど」

倫「あー、中学の頃、俺達が愛知にいた頃やってたんだよ」

、、、

そう言うと、赤葦は何かを考え込むように黙ってしまった。詳しくじゃないけど、軽くなら、俺から話せるかな。


倫「さっき侑がバレー辞めた理由姉ちゃんに聞いてたでしょ？その後に姉ちゃんの事を『コート上のタンザナイト』って言うから姉ちゃんは発作を起こしたんだよ。A姉ちゃんが中3の時の中総体終わりに、どっかの記者とトラブルがあって、それが姉ちゃんのトラウマになってるし、今バレーを続けていない理由にもなってる。流石にトラブルの詳細までは俺の口から話せないんだけどね」

ざっといえばこんな感じかな。続いて赤葦が口を開いた。

赤「………そうだったのか、、俺が中２の頃、軽くだけどAさんの噂を聞いたことがあるんだよ。『女バレ界の天才が生まれた』ってね。俺も気になったからその時の中総体の試合、ネットに流れてるやつ見つけて見たんだよね。本当にセッターとして主将として凄い人だな、って感じさせられるプレーだった。選手の調子をよく考えたゲームメイク、セットアップ、レシーブが乱れても負けじと走りボールのしたり滑り込み完璧にトスを上げる高い技術。かといってサーブも強烈だし、レシーブも上手い。侑じゃないけど、その時本気でAさんに惚れた気がしたよ。この人みたいにもっと楽しくバレーしてみたいってね。それぐらいAさんはコートで誰よりも輝いていた。高校で名前聞かなくなったからちょっと困惑してたんだけど、そういうことだったんだな。詳しくは聞かないよ。話してくれてありがとう倫太郎。ちなみに、さっき言った、俺がネットで見た試合ではあんまりよく顔が見えなかったし、苗字も角名じゃなかった。これはどういうことなんだ？」


あー、その事か。

倫「あぁ、それはね



バンッ



黒「はぁっ、はっ、っは、A大丈夫か？過呼吸なったって聞いた、容体はっ？」

〇28話 黒尾が合流1→←6000hit感謝です！！

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