34話 ページ35
千鶴side
あの紅い京の日から一カ月がたった
斎藤さんとの巡察
生き別れた者を探す者や
家がなくただその場に座っている者
焦げている家、焦げくさい臭い
ほんとに、みんな燃えてしまったんだ・・・
尋ね人の札所の人だかりに目を止めた
千鶴 「あの、斎藤さん」
斎藤 「どうした?」
千鶴 「あそこにいる人たちに、ちょっと話を聞いてきてもいいですか?もしかしたら、父様のことをご存知かもしれません」
斎藤さんは少し悩みながらも許してくれた
けれど誰に聞いても詳しい情報はなかった
斎藤 「大丈夫か、雪村」
千鶴 「あっ、はい」
斎藤さんに話しかけられ驚いた
斎藤 「・・・具合が悪くなったら、すぐに言え」
斎藤さんらしい気遣いに心が温かくなった
屯所につくとAが夕餉を作っていた
千鶴 「手伝うね」
A 「おかえり!!もう終わるからよそってくれる?」
千鶴 「うん!!」
久しぶりに二人でここに立ったかも
やっぱりAといるのは落ち着くな
平助 「飯まだ〜?しんぱっつあんがうるさくて」
永倉 「なんだと平助」
原田 「怒るなよ、事実だろう新八」
いつものやり取りを始めた三人
A 「そんなことしてないで運ぶの手伝って!!ちー姉ちゃんも」
千鶴 「うん!」
広間にはすでにみんながそろっていて
久しぶりに全員そろうのが嬉しい
土方 「いつもすまねえな」
千鶴 「いいえ、Aとやるのも楽しいですし・・・」
A 「そうそう、土方さん達は自分がやるべきことをしてればいいんだから」
いいこと言うな
近藤 「・・・グスッ・・・よく言ったぞ」
近藤さんは泣いてる・・・永倉さんも
A 「泣いてないで食べましょう?ね♪ちー姉ちゃん」
千鶴 「そ、そうだね」
本当に楽しい夕餉だった
山南さんもいつもより明るかったし
いい方向に向かうといいな
20人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 久しぶりに、読みました。 (2015年3月22日 10時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 初めまして。凄く良かったです。 (2014年5月4日 20時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
ディズニー行きたい☆ - 千鶴ちゃん大好きでっす!更新頑張ってください♪ (2014年2月23日 21時) (携帯から) (レス) id: a891cf371d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まなさん★★ | 作成日時:2014年2月7日 21時