〔Ⅱ〕Iloveyou【Undertaleau】 (ページ17)

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ケーキと紅茶ページ17

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二人の喧嘩から１時間程の時間が経過した

先程から止まることが無かった爆音は、少しずつではあるものの聞こえなくなってきたのでホッとしている

そろそろ喧嘩は終わるだろうなっと思うと安心感があった

お昼ご飯を食べ終わったので、少し眠たくなってきてしまう

このまま眠るのもありかもしれないけど、私としては一応起きていたかった

だって、何かあった時に起きていた方が良いと思ったからである

窓の外からは青々とした海が広がっており、空には白い雲も所々浮かんでいる

天気は勿論良くて、日の光が部屋の中に差し込み、電気を付けていなくても十分な程に部屋を明るく照らしていた

｢やっぱり海って綺麗だなぁ～。｣

紅茶の注がれたティーカップを両手で持ち、海を眺める

そして、ティーカップを口に当てて紅茶を口の中に注ぎ込んだ

口の中には少し不思議な味が広がる

でも、その味がまずいという訳ではなく、むしろ真逆で美味しいのだ

城で飲んでいた紅茶とは少し味が違っており、どうやらクロスの家系が代々その味を継いでいたらしいので、どのようにしてこの味を出したのかは分からない

どのように作ったのかが凄く気になったので、教えて！っと言っても、クロスはニコニコとしてダメですの一点張りで教えてはくれず、結局私が折れてしまったのである

｢ふぅ・・・。｣

紅茶を小さな机の上に置き、私は白いお皿にのったケーキを片手で持ち、利き手の方でフォークを持つ

ケーキはショートケーキで、紅くて美味しそうな大粒の苺が上に一つ乗っている

クリームも質の良いものを使っているらしく、口の中に入れた瞬間、クリームが溶けるかのようになくなった

生地もふかふかとしていて、クリームと苺の味に良くあう用に作られている

苺は甘酸っぱく、でもクリームがその酸味を包み込むかのようにカバーしてくれて中々美味しかった

あっという間にケーキを間食してしまい、私的にはまだまだ食べれるような気がする

勿論、このケーキだってクロスが自分で改良を繰り返して作ったらしい

なんせ、クロスの趣味が料理やお菓子作り等の事なので、そういうことは好きらしい

このケーキはまた時間があるときに教えてくれるとの事なので教えてもらうのが凄く楽しみだ

いつの間にか、すっかり爆音は聞こえなくなった

どうやら喧嘩は終わったらしい

良かった・・・、

私はふぅと息を吐き、胸を撫で下ろしたのであった