〔Ⅱ〕Iloveyou【Undertaleau】 (ページ12)

今日:4 hit、昨日:14 hit、合計:4,296 hit

聞くことページ12

｢うん、そうだね。｣

私はそう言うとクロスの後に続いて部屋を出た

部屋を出ると、そこもまた凄くて、廊下は長い

床は焦げ茶色の木で出来た床でなんとも上品である

天井には、シャンデリアもあるし

お城って感じでもないから別荘とか、お屋敷とかなのだろうか？

｢皆さーん。連れて来ましたよー。｣

｢あー！Aちゃんっ！ん、服違うねー。ドレスじゃない。｣

｢確か、キモノだろ？そレ。｣

｢ん、キモノ？エラーは物知りだねぇ。｣

キモノをジロジロと見ながらそう言うインク

物珍しそうに袖の辺りを触ったりとしてくる

｢まぁな。それクらい当然だろ。お前が知らな過ぎるだケだ。｣

エラーはそう言ってドヤ顔を見せ付ける

｢う゛・・・。でも仕方ないじゃない。すぐに忘れちゃうんだから。｣

シュンとするインク

どうやら、少し落ち込んでしまったらしい

｢A、起きたのか。｣

聞き慣れた声が聞こえてきた

後ろを見ると、そこにはナイトメアが居る

｢あ、ナイトメア。｣

｢よっ。｣

調度、聞きたいことがあったんだ

このことについて

｢ねぇ、ナイトメア。どういうこと？私を此処に連れて来るだなんて。｣

そう聞くと、ナイトメアは少し考え込む

先程までがやがやと言っていたインクとエラーはすっかり黙り込んだ

静かな沈黙が漂う

凄く気まずい

聞かないほうが良かった？

いや、そんなはずない

これはいずれ聞かなきゃならなかったんだもの

やがて、彼は口を開いた

｢・・・。大丈夫さ。不便はさせない。ただ・・・お前の心を折るためにもすこーし酷いことはさせてもらうがな。｣

心を・・・折る？

｢嗚呼。お前ら。Aに海を見せてやれ。｣

“覚えさせなきゃだからな”

ナイトメアはニタリと君の悪い笑みを見せたと思うと、シュンッとした音と共に姿がなくなった

一瞬ビックリしたものの、彼ならそれくらいのことは出来るだろう

なんせ、彼はスケルトン、人間と違ってモンスターは何かしらの能力を授かっているのだ

そのため、魔法を使えるモンスターは何をしでかしても全く可笑しくない

｢Aちゃん、海。こっちだよ。｣

インクの声が聞こえて私は、はっとした

．