Iloveyou 【Undertaleau】 (ページ29)

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お手紙ページ29

｢ん・・・、。｣

気がつくと自分の部屋にいた

｢お気づきになられたんですね、姫様。｣

｢私は一体・・・。｣

｢ナイトメア様が連れてきてくれましたよ。どうやら途中で眠ってしまったらしくて・・・。｣

眠ってしまった・・・か、

そんな言い訳をするなんて、アイツらしくないなァ

なんとか無事だったようだ

とくに異変もないし

｢そういや姫様、こちらを。｣

召し使いが私に手紙を渡す

｢・・・！｣

私の“好きな人”からの手紙だ

『Aへ

A、元気だったかな？

もう、随分もの間会ってないね。

君のお父さんから聞いたけど、見合いしたくないらしいね。

僕みたいな奴じゃなくても良いのに。

まぁ、約束したもんね、昔に。

そういや、この前、美味しい果物を貰ったんだ。

だから、今度会うときに君と一緒に食べたいなぁってさ。

にしても、召し使いにキツイらしいよね。

優しくしなきゃ駄目だろう？

この前も言ったじゃないか。もう忘れたのかい？

まぁ、僕みたいな位の低いものが言えることでもないけどさ。

でも、人には優しくしてね？Aって本当は優しい子だから、そんなことしてちゃいつか嫌われるよ？

A、体調に気をつけてね。

○○より』

｢いつ届いた手紙なの？｣

｢三日前です。お見せするのが遅くなってしまい申し訳ございません・・・。｣

｢いえ、構わないわ。急用って訳でもなかったらしいし。下がって宜しいわよ。｣

｢了解しました。それでは、おやすみなさい。良い夢を。｣

ガチャンという音がして部屋のドアが閉まる

召し使いが居なくなった部屋には私一人しかいない

｢はぁ・・・。｣

小さいはずの溜め息は、この静かな部屋では大きく聞こえる

もう、心配性だわ、○○ったら・・・

姫は姫らしい態度を見せる、素の態度は一部にしか見せない

それが、普通だと思われる

にしても・・・

｢眠れないなぁ・・・。｣

私の眠気は吹っ飛んでしまったらしい

そして、夜はまだまだ長い