【志麻】小動物とビタースカッチ

07. パソコン室で ページ7

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眠い目を擦りながら、必死に先生の話を聞く。


隣の志麻くんは平気そうだ。


うーん…眠すぎる…。先生の言ってる意味もわからないし、滑舌も最悪すぎるし、最高に暇な時間だ。


話が終わって、林間学校のスローガンを決めるため、委員長を中心に話し合いが始まる。


ただ疑問に思うのが、たかが林間学校にスローガンが必用なのか ということ。


小さい声で志麻くんに聞く。


『ね、林間学校にスローガンって必用？』


志麻くんは動かしていたシャーペンを止めて考え込む。


「さぁ…。俺はようわからんけど、モチベーション上げるため…とか？」


『ふーん…まぁ少なからず楽しみにしてる人もいるだろうしね。

どうせならそんな人には楽しんでもらいたいなぁ…』


「…せやね。Aも少しは楽しめるんちゃう？自分がこういう立場やったら」


そうかな…と首をかしげたところで、ハッと志麻くんに訂正する。


『ちょ、私名前で呼んでいいなんて言ってないけど!?』


「ええやん、今一瞬普通に答えようとしてたやん。

それに…俺には満更でもなさそうに見えるけど？」


趣味の悪いにやっとした笑みを浮かべる志麻くん。


『…は、そんなわけ…』


なぜか今心臓がドクッと大きく鳴った気がした。







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