はじめくんもしもシリーズ 1-6 ページ41
っ?!
「はじめくん、おめでとう!さぁ、早く着替えて!姫はそっちね。」
は?一体どういうことなのだろうか。沖田に部屋に押し込まれ、斎藤は困惑の色が隠せない。着せられたのは白い正装。
「よし、完璧。行くよ!」
扉が開く。
その瞬間斎藤の目が捉えたのは人人人。どういうことだ?まるでけっ...?!向かい側の扉が開き、Aが姿を表す。フリルをふんだんにあしらった白いドレスにベール。これは...まるでではなく結婚式。
「早く行きなよ!」
沖田にドンと背中を押される。斎藤がAのところにいくと、彼女は恥ずかしそうにはにかむ。
「これは一体...」
状況を把握できずに尋ねるとAは少し肩をすくめて、
「わたくしの結婚相手は斎藤様だったのです。沖田様が斎藤様とわたくしの父に掛け合ってくださり、皆でこうして準備をしてくださってたみたい。」
知らなかったのは俺とAだけだと言うことか...斎藤は少し苦笑いを浮かべ、沖田を振り返るが、いつもの毒を含んだ笑顔ではないものを浮かべ自分たちを見ている沖田に感謝しかなくなった。
何も教えてくれなかったのは本気なら攫ってくるくらいしろということだったのだろう。
だが、まだ結婚はできない。
「すまぬが、30分ほど時間をくれ、あんたは10分後中庭に来てくれて。」
そう言い残して斎藤は出ていく。
10分後Aが中庭に行くと、大きな花束を持った斎藤が。
「A、あんたを愛している。永遠に側にいてほしい。」
そう言って花束を差し出す。108本の薔薇は結婚してくださいの意味。
「...はい。」
Aは微笑む。本当に律儀な方。最近はなかなかこんな人はいない。
108本の薔薇の花束を抱え、会場に戻ると、皆が拍手で迎えてくれた。祝福をうけ愛しあう二人は晴れて夫婦になった。
それから何年もの時が過ぎた。善政によって民からも慕われる二人は幸せを満喫していた。
「A。」
斎藤がAを呼び寄せる。不思議そうな彼女に、斎藤は花束を差し出した。
「何度生まれ変わってもあんたを愛す。」
「はじめ...わたくしも。」
999本の薔薇に誓って。
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雛月のえる(プロフ) - いえいえw書いて貰うのに急かすのは性に合いませんのでw先に斎藤ようこちゃんさんのリクを優先しても構いませんので!!更新頑張れー (2015年1月13日 15時) (レス) id: b493613181 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 私の方こそありがとうございます〜。いつも楽しみです。♪ (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» そう言って頂けて嬉しいです!コメントいつもありがとうございます♪ (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
リリーラテ(プロフ) - 雛月のえるさん» ありがとうございます!どのくらいお時間いただくことになるか分かりませんが、よろしくお願いします!m(_ _)m (2015年1月13日 8時) (レス) id: 08492bea53 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 斎藤さん最高です。 (2015年1月13日 8時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリーラテ | 作成日時:2014年10月9日 19時