君の傍で感じる風 ３

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私は先に準備に向かいますね...。


沖田先輩と部室に行くと平助くんが飛び出してくる。



「あー！総司、A！来るのおせーよ！あれ？はじめくんは？」



平助くんより遅くくるなんて...なんたる屈辱。


今日は文化祭だから早く起きたんだろうな...。



「校門で自主的に遅刻者の取締り。」



沖田先輩が言うと、平助くんはひょえーみたいな変な音を出した。


文化祭だというのにご苦労なこったということだろう。


Aー！早く着替えてーと千鶴に呼ばれて更衣室にいくと、目に飛び込んできたのはシックな赤が美しいドレス。


テンションあげあげだ。


だってめちゃくちゃ可愛いんだもん！！


ドレスをきて千鶴に髪をセットしてもらうと待機するように言われて一人でぼーとする。


緊張はしてないけど、不安は大きいな...先輩大丈夫かな？


それなりには出来るようになったけど先輩が緊張で倒れないかって心配。


外がざわざわし始めた。


どうしたんだろ？


でもこの格好で出れないからな...


はじめくんがなんとかって聞こえる。



「...A...そ、そろそろ出番だよ。」



心なしか表情の固い千鶴に不安が募る。



「何かあったの？」



尋ねても慌てたように首を横にふられる。


舞台裏につくと、斎藤先輩の姿が無くて...


先輩ほんとどうしちゃったの...？



「君は心配しなくていいからね。はじめくんなら大丈夫だから。」


沖田先輩が話しかけてくれるけど...今は何より斎藤先輩に会いたい。

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