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「……敵性体の沈黙を確認。戦闘、終了です。……いや、まさか最後に爆発するなんて。雑なオチのつけ方じゃないんだから……。ふぅ。幸いにも爆発による負傷者はいないようですし、威力も低かったので線路等の損傷も見受けられません。ただ……敵性体の破片が割と散らばってて片付けがかなり大変ですね〜。とりあえずいま他の小隊が応援にきてくれているので、わたしはもう一度逃げ遅れた人がいないか確認して来ます」
「あの時のわたしの行動は間違っているとは思えません。わたしがあの人を助けにいかなければ、確実に死んでいました。それに一番近くにいたのはわたしです。なのに助けにいかないのはおかしいですよ。わたしが一番近くにいて、一番助けられる距離にいたんです。だから行きました。……わたしができるから、そうするべきだと思ってやったんです」
「でも……そうですね。わたしがもっとちゃんと周りを見ていれば、あんな危ない目に合わせることはありませんでした。避難誘導しきれなかったわたしのミスです。申し訳ありませんでした」
「目の前で自分を助けて人が死んだらトラウマだし、死体運ぶのも、お掃除するのも大変だよね。……こんなこと言ったら怒られちゃうか！オホホ〜」
「敵性体ってどうして地下にしか現れないのかな？普通の上の駅じゃ出ないもんね。……日に当たったら〜……死ぬ、とか？それとも日の下じゃ活動できないとか。……もう分からないとこだらけ。すっごい気になるよ〜。解剖したら何かわかるとかないかな？……ないか！もうやってるよね。……どうしてそんなに知りたがるのかって、そりゃ、知りたいでしょ。敵性体のこともっとちゃんと知れたら、わたし達は今以上に助けれる人が増える。戦い方を変えて有利に事を進められる。……悲しむ人、少なくなる、でしょ。……別に変に綺麗事言うつもりはないけど、でも本当のことだから。ちゃんと知ることができたら、わたし達は強くなれる、はず。……強く、なりたいよ」
「あはっ、なぁ〜んてねっ！……、…………い〜〜〜〜っ！変な空気にしちゃった！ごめんね。しんみりした空気はなしなし！それよりさ、近くにできた新しいカフェに行かない？ほら、これ見てっ。内装がレトロでかわいいでしょ？それに、ここの生チョコムースがすっごいおいしいんだって〜！」
「あ゛。アイス落とした、終わった」
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作者名：ツツジ | 作成日時：2022年7月10日 13時
