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カレーひとつ。


そう頼む声が誰かと重なった。相手もそれに気付いた様で双方同時に横を見た。


「あ、あの子やん。カゲんとこの新入り。」


そう呟いたのは真横にいる生駒の後ろから顔を覗かせた水上だった。「カレー好きなん?」なんて親しげに尋ねてくる生駒に答える中で距離近いなぁ、なんて思う。恐るべし関西人。


「ナスカレー美味いで。」
「普通のカレーで。」
「俺のナスカレー一口あげよか?」
「この人めっちゃナスカレー推すじゃん。」


そんな話をしていればカウンターに料理が出される。普通のカレーとナスカレー。それに並んでうどんが出された。「それじゃ、」とトレーを持てば二人から疑問符が投げられる。それに疑問符で返せば「一緒に食べへんの?」ってさも当然の様に尋ねてきた。特に誰かと食べる予定はなかったからご一緒しようと頷いた。


「Aちゃんめっちゃ隅行くやん。」
「あっちは人が多いもん。」


Aの言葉に首を傾げたのは生駒だけで、水上は「あぁ」と納得したように頷いた。「サイドエフェクトか」と呟く水上に頷いて返す。どこで知ったのかと思ったが、それは水上の「カゲから聞いたわ」という言葉で解決した。
しばらく雑談をしながらお昼を共にしていれば生駒がふと口を開く。


「あれやなぁ…鳩原ちゃんの妹聞いたけど思っとったんとちゃうなぁ。」
「未来みたいな奴だと思った?」


Aに頷いた生駒の横で「兄弟なんてそんなもんすよ」と水上が答える。水上にも兄がいるが、自分と同じタイプとは思えない。兄弟とは不思議なものだとしみじみしたように思う。


「あれ、水上先輩も18歳ってことは未来と同い歳…?」


ふと思い出した様に呟いたAに「せやな」と答えた水上にAは続けた。仲良かったのかと尋ねるAに水上は曖昧な反応を返す。仲が良かったと言うほどではないが悪かった訳でもない。「普通やな」も返す水上に「ふうん、」も頷いた。


「未来が一回だけ人撃った事あるって聞いたんだけどさ、」


そう話し出したAに水上も生駒も顔色を変えた。マズイ話題だったかと首を傾げれば、二人は続けてくれと言うように促す。
Aがそれを聞いたのは昨日の事だった。師匠の東から聞いたのだ。人が撃てなかった未来が本当に今まで撃たなかったのかも素朴に疑問に思って尋ねたら一度だけあると東は答えたのだった。

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はな(プロフ) - レモン味のかき氷さん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉…✨鳩原先輩関係の人主人公にした面白いんじゃね?っていうノリで作っちゃいました笑 原作でも謎多き、って感じなのでめちゃくちゃ捏造しまくると思いますが、これからも面白いと思っていただけるよう頑張ります! (2022年6月5日 18時) (レス) id: 906e49b810 (このIDを非表示/違反報告)
レモン味のかき氷(プロフ) - コメント失礼します!最初に、この作品の発想から凄いです!!同じ作者として、予想できない展開等あったので、時には楽しんだり、時には衝撃を受けました!リアルの方でお忙しいと思いますが…更新頑張ってください💪🔥 (2022年6月5日 16時) (レス) @page4 id: e6207c7e03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はな | 作成日時:2022年6月4日 18時

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