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しばらくして、ドタバタと三人が戻ってきた。
女の子は三人に汽車の中ではお静かにと注意したが、ゴイルの指を見て黙った。
「ど、どうしたのよ。その指。」
ゴイルの指は赤く血だらけになっている。
何か鋭いものに噛まれたような傷だ。
「ウィーズリーのところのネズミに噛まれた。」
ゴイルはムスッとした口調で答えた。
「治癒呪文をかけるわ、退いて。」
女の子はローブから杖を出して「イピスキー(癒えよ)」と唱えた。
ゴイルの指はすっかり傷が無くなり、すっかり元通りになった。
「君は誰だ。」
「私、ハーマイオニーグレンジャー。あなた方は？」
「僕はドラコマルフォイ。それからこいつがクラッブでこっちがゴイルさ。」
「わ、私はアリシラブレットン。よろしく、ハーマイオニー。」
ハーマイオニーは二人の名前を聞いて驚いたようだったが、「よろしく。」とだけ言って出ていった。
「ところでどうしてあいつがここにいたんだ？」
ドラコはコンパートメントから顔を出してハーマイオニーが消えていった方を一瞥した。
「ヒキガエルがいなくなっちゃったらしいわ。」
アリシラが答えるとドラコは鼻で笑った。
「ヒキガエルなんて今じゃ流行遅れだろう？」
クラッブとゴイルはお菓子をつまみながら漫画を読んでドラコの発言にゲラゲラ反応していた。
気づくと外の景色はさっきの田園風景とは打って変わって、深い紫色の空の下に山や森がみえている。
「あと五分でホグワーツに到着しますーー」
コンパートメントの外から車内放送の声が聞こえてきた。
アリシラは急に緊張してきた。
ドラコの青白い顔もより青白くなっている。
通路に溢れる人の群れに加わり、押し合い圧し合いしながらなんとか車両から降りた。
外に出るとそこは小さなプラットフォームだった。
急にヒンヤリとした空気に晒された肌がヒーと言っているかのように張っている。
アリシラたち一年生は上級生とは別で大男に続いて学校に向かった。
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きむい(プロフ) - noppiさん» コメントしてくださり本当にありがとうございます😭更新は不定期になると思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年7月17日 18時) (
レス) id: e08f4d945f (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新まってます！！ (2022年7月6日 16時) (レス) @page18 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむい | 作成日時：2022年6月12日 9時
