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「さっきはごめん」

ドラコはパンジーたちの足音が遠ざかってから口を開いた。

「ううん、いいの。でも…」

「どうした?」

「彼女に私、、嫌われてしまったかもしれないわ。」

ドラコは急に笑い出した。

「なっなによ!」

「いや、いつも強気なアリシラがパンジーを怖がってるなんて面白くて。」

「馬鹿にしないで。」

アリシラはドラコを睨みつけた。

しかし、ドラコはまたさっきと同じ優しい目をしている。

「世界中の全員が君のことを嫌っている訳では無いんだから、そんな自信を喪失するなよ。」

アリシラはまたおかしくなりそうだった。

「馬鹿みたいなことを言うのはやめて。」

良いタイミングでゴイルが大鍋ケーキを喉に詰まらせかけて咳き込んだ。

アリシラは極力ドラコの顔を見ないようにしてゴイルの介抱をする。

ゴイルの咳は直ぐ治った。

「さて、そろそろ行くか。クラッブ、ゴイル行くぞ。」

ドラコは立ち上がり、出て行こうとするのでアリシラは「どこに行くの?」と呼び止める。

「ハリーポッターを探しに行くのさ。アリシラも来るか?」

アリシラは一瞬迷ったが「ううん、待ってる。」と答えた。

ドラコたちが出ていったのでアリシラはローブに着替えることにした。

そろそろホグワーツに着く頃だろう。

アリシラが着替えているとまた扉がノックされた。

「お着替え中にごめんなさいね、ヒキガエルを見なかった?ネビルのが無くなっちゃったの。」

なんとなく気取った話し方をする女の子だ。

アリシラはシャツのボタンを締めながら「見てないわ。」と答えた。

女の子は栗色の髪がフサフサして、前歯がちょっと大きかった。

「そう、もし見かけたらーえ?」

その瞬間、車両中に響く悲鳴が聞こえてきた。

コンパートメントというコンパートメントから顔が飛び出し、最後尾の方を見ている。

もしかしてドラコたちに何かあったんじゃ。というアリシラの考えは当たりだった。

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きむい(プロフ) - noppiさん» コメントしてくださり本当にありがとうございます😭更新は不定期になると思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年7月17日 18時) (レス) id: e08f4d945f (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新まってます!! (2022年7月6日 16時) (レス) @page18 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きむい | 作成日時:2022年6月12日 9時

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