ちび溜りボンドはいかが？《水溜りボンド》

dwarf*15 ページ15

.



女の子が帰っていったのを見届けて、

足元を見たら二人が一気に安心した顔になった。





「…マジで連れ去られるかと思った」





深刻な顔していうものだから思わず吹き出す。

寛太くんなんか力抜けて座っちゃってるし。笑





『そんなことさせないよ。笑

…私だってほんとに焦ったんだから』





二人に駆け寄ってくの見た時

本当に焦って、

スッ、って背中が冷たくなった。



もう絶対経験したくないな、あの感覚。笑





｢…Aちゃん…ん。｣





ぺた、って地面に座りながら

私の方に腕を伸ばして｢ん。｣


ま、待って、





『寛太くんあざとい…』





抱っこしますとも、えぇ。

あぁ、可愛すぎる…。



富永くんも抱っこして、

きゅ、って優しく抱きしめた。





『…帰ろっか。』



.



お風呂上がりにアイス食べたくなるだろうなぁ、って思って

帰りにまたアイス買って。



この前私が食べたのを富永くんが

富永くんが食べたのを寛太くんが

寛太くんが食べたのを私が食べる事にしたりして。



些細な事がほんとに幸せ。



.



砂場で遊んだから二人とも砂まみれで、

帰ってきて早々お風呂なうです。


二人で一緒に入るのが当たり前になってきたなぁ。
一人の時間全然作ってあげられてないや。ごめんね。



二人が出たあと私も入って、昨日と同様に三人並んでアイスをぱくり。

ちなみに目の前のテーブルにはお酒。



明日は外出ません。

今日以上にごろごろする気満々。





『…ぷはぁ。

んふふ、弱いのに飲んじゃうんだよねー』



「おいおい。弱いならほどほどにしとけよ？」



『分かってるってー』





とか言いながらやっぱりお酒って美味しいからどんどん進んじゃう。

家で飲んでるし大丈夫でしょ、なんて思ったり。


その結果、





｢…あーあ、言わんこっちゃない。｣



『んふふー、なにがぁ？』





見事に泥酔です。



.

dwarf*16→←dwarf*14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す