検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:104,855 hit

dwarf*13 ページ13

.



日中は暑いしやめようって結論に至って、

結局夕方に出かけることに。



それまではごろごろ出来るーっ!なんて、思ってる自分に驚く。

今まで休日は部屋の掃除をしたり、洗濯機たくさん回してみたり、結構家事をやってたのに。



あれだ、人をダメにするソファーみたいな。

人を(いい意味で)ダメにする小人だ。



この二人が傍に居ると、毎日気を張りすぎるのも良くないな、って肩の力が抜ける。



.



ふと時計を見てみると

…あれ、まだ10時。





『ねぇ、ご飯食べる?

それとももう少しこのままごろごろする?』



「メシ食ってからもう一回ベッドに戻ってくるっていうのは無いの?」





スラスラと言葉が紡がれるけど寝ぼけてる私には理解するのに少し時間がかかる。

えーっと、…ごろごろするならベッドがいい、と?





『んんー…そうしたら多分本格的に寝ちゃう気がする』



「…じゃあまだここに居る」





なんだその理由、可愛いじゃねぇかぁ。


少し口調がおっさんになってしまうのも富永くんが可愛いせいだよ、元々じゃないよ。





『…ん、』





目を閉じてこの間観た彼らの水風船ドッキリの動画を思い出していたら

ほっぺに何かが触れる感触。





『んー、どしたの富永くん』



「…いつも俺ばっかり触られてるし。

これぐらいいいだろ」





ぷいっ、と顔を背けながらも

ふにふに私のほっぺを触ってくる。





『んふふ、くすぐったいー』



「………」



『…ん、…?』





目を瞑りながら肩をすくめたら、

しばらくの沈黙の後、





ちゅ、って

手じゃない、ほんとに小さい何かが触れた気がした。





「…俺ももうちょっと寝るわ」





目を開けたら耳を赤くした富永くんが

私の手にもたれ掛かって目を瞑っていた。



…キス、された?





『あぁぁ可愛い…』



「っは!?」



『もう富永くんはほんとに可愛いなぁ』



「…反応それかよ…」





私が照れると思っていたのか、

明らかにむすっとしてる。





『だってちっちゃくて可愛いんだもん。

癒されたよ、ありがとう』



「…お前俺が普通の男っていう事忘れんなよ」



『んふふ、忘れませーん』





こういうやり取りが出来るって幸せだなぁ。

この幸せ、いつまで続くんだろう…なんてね。



.

dwarf*14→←dwarf*12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (177 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
145人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りか - すごく面白いです!頑張ってください応援してます! (2018年10月11日 19時) (レス) id: 6dfc96fe22 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょぴょ姫(プロフ) - なちぼんさん» お返事ありがとうございます!これからも楽しみにしてます!頑張ってください!ヽ(*´∀`)ノ (2017年12月26日 1時) (レス) id: 37832a3e1b (このIDを非表示/違反報告)
なちぼん(プロフ) - ぴょぴょ姫さん» 嬉しいです…!!こちらこそありがとうございますー!これからもよろしくお願いします(*´ч`*) (2017年12月23日 19時) (レス) id: 1bdc9855ce (このIDを非表示/違反報告)
ぴょぴょ姫(プロフ) - 泣きました…。Twitterのとこ泣きました…。最高ですありがとうございました本当に!! (2017年12月19日 17時) (レス) id: 37832a3e1b (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - なちぼんさん» はい! (2017年8月9日 3時) (レス) id: ed8d2e5c0f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なちぼん | 作成日時:2017年7月27日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。