今日も絶賛猫かぶり

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「異能…力者…」






「本当だ…警部！たしかに死因は“血管爆発”だと判定しました！」





乱「さぁ！これから先は僕の異能力“超推理”の出番だ！」






そして眼鏡をかけてこの事件の整理をする乱歩






乱「……………」






しかし＿＿＿＿＿






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


乱「……………」





太「まさかあの乱歩さんの“超推理”を使ってまでも犯人を特定できないなんてねぇ」






敦「それでずっとふて寝してるんですよ…」





ナ「まぁ！乱歩さんがこんな風になるだなんて初めてではありませんか？」





与「そうだねぇ…乱歩さん！いつまでそうしてるつもりなんだい？」





乱「…うるさい，今事件の整理をしてる」





乱歩はソファで駄菓子を食べながらながら事件についての資料を確認した





そう，彼ご自慢の異能力“超推理”を使っても犯人を割り出すことが不可能だった





乱「(髪の毛，足跡，…犯人の特定がないなんてあり得るわけがない…何か他にもないわけ！？)」






『江戸川さん』






突如，苗字を呼ばれる乱歩






乱「ん？」





『頼まれた資料の整理，終わりましたよ』





そう言って紙の山を机の上に置くA






乱「どうもー…少し放っておいて」






『言われなくてm…ってこれ，今朝起きた殺人事件のやつじゃないですか』





そう言ってAは資料を覗き込むように見る






乱「あぁそうさ。それがどうかした？」






乱歩は冷たくあしらいながらそっぽを向く





『あっはは，私，今日気分がいいんです。少しお話ししませんか？』





乱「はぁ？」






ナチュラルハイになっているのか，Aは普段は絶対に関わらないはずである乱歩に一歩詰め寄った





『名探偵である貴方にこんな私が言うのもなんですけど……“人が立ってるだけで情報の塊”なんですよ』





乱「そんなこと言われなくてm」





すると，Aは彼の肩をガッと掴み，顔を近づけた






『“言葉”だけではありません。“態度，目線，瞬き，汗，仕草，瞳孔，脈拍”

全てが相手を探るヒントです

貴方，焦ってませんか？“名探偵の僕がこんな事件でてこずるわけにはいかない！”と…』





乱「！？」





的中である





江戸川乱歩。彼は常に相手の心を読む側だったが，今では呼ばれる側になっている




AもAだ。犯人である自分が名探偵に助言…一体何を考えているのやら

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