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比「な,何って……まずはビデオの内容が本当かどうか確認してそれから……それから…」





『……確認して,それから?どうするんです?』




コテン,と首を傾げながらAは比嘉を見る






比「っ……!」





『ほら,やっぱり何も考えていない。
貴方はあの絶望的な状況を真偽かどうかを確かめることに頭一杯で他のことを考えていなかった



いいですか比嘉さん,人は大切なものを失われたり壊された時になると判断力が鈍り,馬鹿になります
おまけにこの極限状態までになるとさらに,ね』





Aがそういうと,比嘉は俯いてポツリポツリと話し始めた





比「ビデオにはさぁ,世界中のサッカー球場が燃えていたのが映ってんだ。おまけに有名なサッカー選手も生死不明の状態でよぉ……サッカーは俺の命よりも大事なんだ」





『…….そうですか,でも此処を出られたとしても貴方ができるのは真偽確認だけです』





比「……だ,よな」





『それに殺人犯してから学級裁判で勝ち抜くことができるなんて誰も保証できませんから,あと貴方は,』





“人を殺すのに向いていない”





比「…………?なんだよ?」





『いえ,なんでも』




喉まで出かかって言葉を飲み込んでAは笑顔を作った




実際,彼が殺人に向いていないのは事実でありA自身も,クライムコンサルタントとして殺人に向いていない人に殺人をさせたくなかったのだ




Aが自分の殺人計画売っていた客には,3種類いた




殺人の才能があり,証拠を少しも残さない有能な客




殺人の才能は無いものの,Aの計画通りに従い証拠はある程度残しつつも外部が犯人である自分を割り出せないくらいにはできる客





そして,どんなにAの計画通りしてもヘマをして証拠をたくさん残し,自爆する客





Aから見て比嘉は1番最後の人間だった





『(殺人に向いてない癖につまらない殺人を犯そうとしてんじゃねぇよ)』





そう考えながらAはまた口を開く





『まぁ,取り敢えず今日は一旦頭を冷やしなさい。自分がどうするべきかをちゃんと考えるべきですよ……




はい,私からの授業は以上です。この方程式は覚えて帰ってくださいね』





比「……おうよ。なぁ森璃」





『はい?』





比「死ぬなよ,絶対に」





『………言われなくても』





そう言いながらニヤリと笑い、Aはホワイトボードにもたれかかった

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雨曇り侑(プロフ) - あんこもちさん» あぁ,その方の作品なら私も読んでいます!確かに一致してるなとは思いましたけどやはりそうなんですかね?でも,ご報告ありがとうございました! (2022年10月6日 15時) (レス) id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - 第三者である私が本人に直接あんた人の作品パクってる?って聞くのも変なのでとりあえずお伝えしておきます。 (2022年10月6日 14時) (レス) id: 9db9d759ee (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - 失礼します、あなたの小説を見返して気づいたのですが、眠いけど寝ない蒼さんという方が書いている小説の文章がゲーム本編に書いてない場面すら貴方のものと一致しているのが少し気になって… (2022年10月6日 14時) (レス) @page8 id: 9db9d759ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2022年8月23日 0時

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