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『も,無理だわ……』
放課後,夕焼けで教室が照らされる中机に突っ伏す
本来ならはやく帰って寝たいところだが体が言うことを聞いてくれない
『もうこのまま,動かないで化石になろうか…?』
そもそもなんでこんなことになったんだよ,私何も悪い事してないよな?
ただ音楽科に入って趣味に没頭しながら人生を全うしたかっただけなのになんでだよ,なんでプロデューサーとしてこの学院に通わなければいけないんだよ
アイドルとか全然わからないしテレビも見ないし
興味があるもの?
んなもん金に決まってんだろ世の中は全て汚い金と労働者の涙で出来上がってるんだ,わかる?
金さえあれば火の中水の中マグロ漁船の中人身売買の中なんでもやれるわ
あ,子供に関係することだったら全力で断るけど
もう今から退学届出してこのまま学院辞めて孤独死しようかな今ならもう何でもできる気がしてきた
ここに友達なんていないし私がいなくなっても結局何も変わらないし
今日もプロデュースの仕事入っていないのが証拠だ
小鳥遊と村雨はそこそこ実力があるから放課後は忙しいっぽいけど,私は暇だよ暇暇
まぁそのおかげでバイトが早めに入れてお金稼ぎができるからラッキーだけど
そういや思ったんだけど私ここにいる存在意義ある?ねぇよな,あの2人で適当にアイドルを支えていればいいでしょ,私は知ったこっちゃない
『あ”ー死ね,なんで私はこんなに目に遭わなきゃいけないんだあの校長,絶対に呪い殺す』
莉「___なの!」
『!』
するとちょうど教室外から嫌いな声が聞こえた
莉「そういえばAちゃんがプロデュースしている姿見たことないけど……もしかしてプロデュースがへたっぴなのかな?」
ス「んー……噂ではそれっぽいけどやっぱり実際にやってもらわないとわからないよね!」
莉「Aちゃんはいつも裏の仕事ばっかりやりたがるからそれが好きなのかなぁ?」
『(いやそれはテメェが尋常じゃないほどの量を押し付けているからだろうがこのクソビッチが!!)』
イラつきでガリッ…と自分の爪を噛む
『(断ったら断ったで泣くしそしたら私に関する噂がまたひどくなるし…彼奴泣いたら何でも許されると思ってる?あ”ーもう嫌だ,村雨のmの字も聞きたくない)』
そしてAは小さなため息を吐いて項垂れた
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氷菜(プロフ) - もう。ほんとに…好きです。 (2022年6月28日 22時) (レス) @page45 id: 8b044b97dc (このIDを非表示/違反報告)
来夢(プロフ) - とっても読みたかった感じの作品で一気に読んでしまいました。無理のないように、更新頑張ってください。更新楽しみに待ってます。 (2022年6月7日 17時) (レス) @page3 id: ddf2d23ccd (このIDを非表示/違反報告)
珀琥(プロフ) - 一気に読める素敵な作品でした!こういうタイプの夢主ちゃんの小説読むのすごい好きです。更新大変かとは思いますが、頑張ってください!応援してます! (2022年5月23日 23時) (レス) @page34 id: 8db741d522 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2022年4月18日 21時